GMOクリック証券(FXネオ)は大手インターネット関連企業であるGMOグループが運営するFX取引所です。
そんなGMOクリック証券(FXネオ)で初めてFXを経験するという人も多いのではないでしょうか。
そしてFX初心者の人がまず始めに戸惑う考え方が逆指値です。
しかし、逆指値はFXではほぼ必須の考え方。避けては通れません。
そこで今回はGMOクリック証券(FXネオ)の逆指値について分かりやすく解説していきます。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値を分かりやすく解説
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値とは
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値とは、売買希望価格を指定する注文方法においてトレーダーにとって不利な価格を指定することです。
通常、FXで利益を得るためには「安く買って高く売る」「高く売って安く買い戻す」ことが基本になります。
そこで「安く買う」「高く売る」価格を売買希望価格として指定するのが「指値」です。
その逆に「高く買う」「安く売る」価格を指定することを「逆指値」と呼ぶのです。
このように、厳密に言えば逆指値は注文方法のひとつではなく、あくまで価格の有利、不利で区別されます。
そのため、GMOクリック証券(FXネオ)では「指値」「逆指値」は注文タイプではなく、あくまで注文の「執行条件」として扱われています。
しかしここで、トレーダーにとって不利な価格を執行条件にする意味が分からないという人もいるのではないでしょうか。
答えは損切りです。
すでに保有しているポジションに対して逆指値の決済注文を入れておくことで、含み損が一定値になった時点で自動的に損切りできるようにしておくのです。
こういった逆指値の使い方はGMOクリック証券(FXネオ)だけではなく、FX取引ではごく一般的な使われ方です。 しっかりと使い方を覚えておきましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値のやり方①【通常/新規】
ここからはGMOクリック証券(FXネオ)の逆指値を使った具体的な注文方法を見ていきましょう。 まずは通常注文です。
通常注文については先に軽く見たとおり。 執行条件で指値/逆指値を切り替えて注文すればよいだけです。
ただ、通常注文は新規エントリーをする注文方法。
そして新規エントリー時の逆指値はややテクニカルな手法です。
GMOクリック証券(FXネオ)が初めてのFX経験という人がいきなり使っていくのはおすすめではありません。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値のやり方②【IFD】
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値は通常注文だけではなく条件付き指値注文にも利用できます。
IFD注文は新規注文にあわせて決済注文も予約しておける注文方法。
左側で新規エントリー注文、右側で決済注文を設定します。
そして双方で逆指値が設定できます。
通常は左側に指値、右側の決済注文で逆指値を利用することになります。
GMOクリック証券(FXネオ)のIFDはあくまで決済注文を「予約」しておくだけのため、左側の新規注文が成立しないかぎり右側の注文は有効になりません。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値のやり方③【OCO】
GMOクリック証券(FXネオ)のOCOは指値と逆指値のふたつの注文を同時に発注する注文方法です。
IFDとは異なりどちらの注文も新規エントリー注文です。
いずれかの注文が成立(約定)すると他方の注文は自動的にキャンセルされます。
結果的にOCOでは逆指値は新規エントリー時に使うことになります。
そのため通常注文の逆指値と同じくGMOクリック証券(FXネオ)がはじめてのFXという人にはあまりおすすめできる注文方法ではありません。
無理に使っていく必要はないでしょう。
ちなみに、名前の由来はOne Cancels the Other (片方が他方をキャンセルする)の頭文字です。
同様にIFDはIF~Done(もし~なら~する)です。
こういった特殊注文の名称はGMOクリック証券(FXネオ)以外でもほぼ同様です。
ここで覚えておくと仮に他の取引所を使う場合でも戸惑わずに済むかと思います。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値のやり方④【IFD-OCO】
GMOクリック証券(FXネオ)のIFD-OCOは名前のとおりIFDとOCOを組み合わせた注文方法です。
新規、決済のいずれでも逆指値を設定できます。
ただし、新規は指値/逆指値のいずれかのみが設定可能。
対して決済注文はOCOのため指値と逆指値の双方を設定できます。
これはつまり利益確定と損切りの決済注文を同時に予約しておけるということですから、マーケットに貼り付けない人にとっては非常に便利な注文方法です。
GMOクリック証券(FXネオ)でFXを始めたばかりの人でも、できれば活用してもらいたい注文方法です。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値のやり方【決済】
ここまでは主にGMOクリック証券(FXネオ)の新規エントリー時の逆指値のやり方を見てきました。 次は決済注文時の逆指値のやり方を紹介します。
GMOクリック証券(FXネオ)の注文パネルは上方に「一覧(決済、変更・取消)」のタブがあります。 まずはそちらを選択します。
すると既存ポジションが一覧表示されます。 あとはそこから「通常」か「OCO」を選ぶと逆指値での決済注文ができます。
上記はOCOでの逆指値を利用した決済注文です。 IFD-OCOのIFDの部分が省略してあるだけですね。 なお、成行で逆指値は使えません。
成行きは売買希望価格を指定せず、市場の成り行きに任せて発注する注文方法だからです。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値の注意点
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値は主に損切りで使っていく注文方法です。
逆指値を利用すればある程度は損失をコントロールすることが可能です。
ただ、逆指値は必ずしも指定した価格で約定するとはかぎりません。
マーケットの状況によっては指定した価格よりもさらに不利な価格で約定することもあります。
こういった発注価格と約定価格のずれをスリッページと呼びます。
スリッページはGMOクリック証券(FXネオ)にかぎらずマーケットが急変するタイミングではどの取引所でも起こり得る現象です。
たしかに逆指値はリスクコントロールにたいへん有効です。
しかし、このように時に意図せぬ価格で約定してしまうこともあるという点は心得ておきましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値を分かりやすく解説 まとめ
GMOクリック証券(FXネオ)の逆指値は売買希望価格を指定する注文方法においてトレーダーにとって不利な価格を指定することです。
通常注文のほかIFD、OCO、IFD-OCO注文で逆指値が設定できます。
また、決済注文でも通常注文とOCO注文で利用可能です。
GMOクリック証券(FXネオ)にかぎらず、FXでは逆指値は損失をコントロールしながら取り引きするうえでほぼ必須と言えます。
特殊注文で駆使する必要はありませんが、基本の注文方法ではしっかりと活用できるようにしておきましょう。