IG証券はイギリスを本拠地とするFX取引所です。
そんなIG証券の大きな特徴は多彩な商品に対してレバレッジ取引(FX)ができることです。
しかし、はじめて投資を経験する人の中にはレバレッジ取引(FX)がどういったものかよく分からないという人も少なくないはずです。
そこで今回はIG証券のレバレッジ取引(FX)について分かりやすく解説していきます。
IG証券のレバレッジ取引(FX)を分かりやすく解説
IG証券のレバレッジ取引(FX)とは
IG証券のレバレッジ取引(FX)とは、投下資金の何倍もの投資ができる取引形態です。
たとえば、1万円の資金で10万円分の通貨ペアを注文する場合は10倍のレバレッジ取引(FX)です。
こうした取り引きが可能なのはIG証券のレバレッジ取引(FX)が往復の売買を前提とした取り引きだからです。
たとえば、仮に10万円分の通貨ペアを購入したとしてもそれはのちほど反対注文(=売却)することを前提としています。
最終的には購入したのと同量の通貨ペアを売却することから、購入資金全額を用意する必要がないのです。
とはいえ、必ずしも売却時に購入時の価格と同額で決済できるともかぎりません。
そこでIG証券のレバレッジ取引(FX)では「証拠金」と呼ばれる担保が必要になります。
この例でいえば、手元資金の1万円が証拠金です。
IG証券のレバレッジ取引(FX)は売りから入ることも可能
IG証券のレバレッジ取引(FX)は持っていないものを先に売ることも可能です。
この場合、反対注文は「購入」で、はじめに高く売ったものを安く買い戻すことで差額分が利益になります。
こうした取り引きをレバレッジ取引(FX)では「ショート」と呼びます。
普通に買ってから売るような取り引きは「ロング」です。
持っていないものを売るというと信義則に反するようなイメージがするかもしれません。
しかし、レバレッジ取引(FX)ではごく普通のことです。
先に触れたように、IG証券のレバレッジ取引(FX)は「往復の売買を前提とした取り引き」です。
したがって、買ってから売ろうが、売ってから買い戻そうが最終的な着地点は同じ。手元には差額以外残りません。
結局は順序が違うだけなのです。
ちなみに、株式投資の信用取引もまた広い意味ではレバレッジ取引ですが、FXとは似て非なるものです。
信用取引の場合は売買に足りない株券や資金は取引所から借りることになるため、期間に応じて賃借料がかかります。
対して、IG証券のようなレバレッジ取引(FX)は実際になにかを借りることはありません。
レバレッジ取引(FX)に関しては投下資金以外に一切のコストはかかりません。
IG証券のレバレッジ取引(FX)はCFD
ここまで、IG証券のレバレッジ取引(FX)を「往復の売買を前提とした取り引き」と解説してきました。
こうした「最終的に差額だけをやり取りする」取引形態は一般的にCFDと呼ばれます。
広い意味ではFXもまたCFDの一種ですが、慣例的にFXは単にFX、その他の商品取引はCFDと呼ばれます。
そして、IG証券には個別株の取り扱いもありますが、そちらもまたレバレッジ取引(FX)のできるCFDです。
本来の株式投資のように株主優待を貰ったりはできません。
IG証券は「証券」とは言いますが、実際にはFX取引所です。
そこは勘違いしないようにしましょう。
IG証券のレバレッジ取引(FX)の設定方法
IG証券のレバレッジ取引(FX)に特別な設定方法はありません。
レバレッジ「○倍」という設定項目はありません。
レバレッジ倍率は注文内容と口座残高に応じて自動的に適用されます。
たとえば、1万円の資金で10万円分の注文をすれば自動的に10倍のレバレッジ取引(FX)になります。
ただし、IG証券のレバレッジ取引(FX)は無制限にできるわけではありません。
その倍率には上限が設けられています。
IG証券のレバレッジ取引(FX)は何倍までか
IG証券のレバレッジ取引(FX)の最大倍率は取り引きする銘柄によって決まっています。
普通の為替FXについては最大25倍。
一般的な国内FXと同等です。
IG証券にはそのほか株価指数や貴金属などのCFDもありますが、そちらは銘柄ごとに最大倍率が決まっています。
なお、海外のFX業者は数百倍のレバレッジ取引(FX)ができるところも珍しくありません。
そのためIG証券もそうしたハイレバレッジが使えるのではと思われがちです。
しかし、IG証券は海外資本ではあるものの、日本の金融庁の管轄下にあるれっきとした国内業者です。
海外FXのように数百倍を超えるレバレッジ取引(FX)はできないのでその点もまた勘違いしないようにしましょう。
IG証券のレバレッジ取引(FX)が1,000倍と言われる理由
IG証券のレバレッジ取引(FX)は原則的に最大25倍です。
それにもかかわらず、海外FXのように1,000倍のレバレッジ取引(FX)ができるとも言われます。
これはIG証券が提供する「ノックアウトオプション」限定の倍率です。
しかし、ノックアウトオプションはFXとはまったく仕組みの異なる取り引きです。
ここでは詳しい仕組みまで触れませんが、FXとは似て非なるものと心得ておきましょう。
IG証券のレバレッジ取引(FX)のメリット・デメリット
IG証券のレバレッジ取引(FX)のメリットは資金効率が増すことです。
原則的にIG証券のレバレッジ取引(FX)の最大倍率は25倍。
これはシンプルにレバレッジなしの取り引きにくらべて最大25倍のリターンを期待できるということです。
しかし、一方でレバレッジ取引(FX)はリターンと同程度のリスクも生じます。
つまり、レバレッジなしの取り引きに比較して想定される損失も最大25倍になるのです。
一応、IG証券のレバレッジ取引(FX)にはこの損失を一定範囲内におさえるための「ロスカット」と呼ばれるシステムもあります。
ただ、ロスカットも万能ではありません。 ときには正常に働かず、担保すなわち証拠金では賄えないほど損失を出してしまうことがあります。
その場合、口座残高でまかなえないマイナス損失は事実上、IG証券に対する借金となってしまいます。
そうそう起こりうることではありませんが、レバレッジ取引(FX)にはそうした万が一のリスクがあることは承知しておきましょう。
IG証券のレバレッジ取引(FX)を分かりやすく解説 まとめ
IG証券のレバレッジ取引(FX)とは、手元資金以上のサイズの取り引きができる取引形態です。
これはレバレッジ取引(FX)が往復の売買を前提とした、差額だけをやり取りするする取引形態だからです。
レバレッジ取引(FX)には少額の資金で大きなリターンを得られる一方で、想定される損失も同程度に大きくなるという特徴があります。
はじめてIG証券でレバレッジ取引(FX)をするという人はそうしたメリット・デメリットは事前にしっかりと承知しておきましょう。