IG証券の税金の計算方法と確定申告はどのようなもの?
会社勤めをしている方は、確定申告になじみがない方も多いため、このような疑問を感じている方も多いはずです。
IG証券はイギリスを本拠地としたFX業者ですが、継続的にFXで利益を得た方は、税金の計算方法と確定申告について気になる方もいるでしょうか。
IG証券の税金の計算方法と確定申告を分かりやすく解説
IG証券の税金の計算方法と確定申告の事前知識
IG証券で得た利益については原則的に確定申告する必要があります。
そして確定申告における税金の計算方法は、雑所得の申告分離課税で行うことを事前知識として覚えておきましょう。
中にはIG証券は特定口座を利用できないのだろうかとお考えの方もいるはずです。
特定口座とは、税金が利益から天引きされるため確定申告が不要な口座種別ですので、証券会社で投資をしている方の中には特定口座を使っている方も少なくありません。
しかし、残念ながらIG証券に特定口座はありません。
特定口座は「株式投資」に限定した制度ですが、IG証券は「証券」という名称であるもののFX業者に分類されています。
IG証券は原則的に確定申告が必要になると考えておきましょう。
IG証券の税金の計算方法と確定申告が例外になるケース
IG証券は、原則的に確定申告が必須ですが、もちろん例外もあります。 その例外は以下のケースです。
- 給与所得が2,000万円以下でさらに雑所得が20万円以下のケース
- 給与所得がなく雑所得が48万円以下のケース
年間所得が20万円以下の大半は、確定申告が不要です。
この場合は税金を納めなくてよいので、計算方法を把握する必要はありません。
ただし、雑所得にはIG証券の年間利益以外も含まれます。
たとえば、20万円以上のアフィリエイトやユーチューバーなどの副業収入などがあれば、IG証券の利益がなくても確定申告が必要になってきます。
あるいは複数の取引所や証券会社を併用している場合も同じです。
IG証券の年間利益が少ないからといって、それで税金がかからないわけではないので勘違いしないようにしましょう。
IG証券の税金の計算方法と確定申告は国内FXのルールが適用される
IG証券は海外を本拠地とするFX業者ですが、税金の計算方法も確定申告の要否も国内FX業者と同じです。
海外拠点の業者ですが、日本の金融庁で認可されている国内FXですので、他の国内業者と同じ税制上のルールが適用されます。
ただし、先にも述べたようにIG証券は証券会社ではなくFX業者です。 一般的な証券会社の確定申告のやり方とは、まったく違いますので注意しておきましょう。
IG証券の確定申告 税金の計算方法は「雑所得の申告分離課税」
IG証券の利益にかかる税金の計算方法は「雑所得の申告分離課税」のルールに基づいて行います。
まず海外FXの税金は、給与所得や事業所得、不動産所得などの税制上の10所得の総額に対して課税される「雑所得の総合課税」に分類されます。
IG証券の利益も税制上は雑所得に分類されますが、特例的にほかの所得と合算せずに、単独で税金を計算します。
これを「分離課税」と呼んでおり、メリットとデメリットがあります。
IG証券の利益にかかる税金の税率は20.315%の固定になります。
一方で総合課税は、所得が増えるほど税率も上がる累進課税ですので、総合課税の場合は所得が少ないと分離課税よりも低い税率になります。
もっともIG証券の利益が総合課税だった場合、給与所得などの10所得と合計されるため、たとえば「給与所得」にかかる税率まで上がることはデメリットでしょう。
しかしIG証券の確定申告では、分離課税に区分された所得でのみ税金の計算方法を行うため、一般的にメリットとして考えられています。
IG証券の利益は原則的に確定申告が必須で、これを「申告分離課税」と呼びます。
なお証券会社の特定口座も分離課税ですが、特定口座の税金は天引きされるため「源泉分離課税」として区別されています。
同じ分離課税でも「申告」と「源泉」では確定申告の有無に大きな違いがあるので注意しておきましょう。
IG証券の申告分離課税は、所得が多くなった場合でも税率が一定、そして繰越損失が適用されるため、翌年以降の税金を抑えられることがメリットです。
IG証券の税金の計算方法と確定申告のやり方
IG証券の税金は申告分離課税です。 計算方法は、IG証券の年間利益に税率の20.315%を乗じます。 確定申告のやり方もルールさえわかれば難しくありません。
まず、確定申告は自己申告制であり、みずからの判断で行います。 はじめての確定申告は、白色申告で行います。
提出する書類は、国税庁のウェブサイトからダウンロードしますが、税務署の窓口でもらえます。
あとは案内にしたがって確定申告書類を作成して、期限内に最寄りの税務署へ提出しなければなりません。
提出方法は、オンライン提出や税務署への持ち込みのほか、郵送も可能ですので、初年度は使いやすい方法で提出しましょう。
そして提出期限は3月15日です。
税金の計算対象は前年の1月1日~12月31日までのIG証券の利益なので、準備期間は年明けからのおよそ2ヶ月です。
確定申告にあまり慣れていない人は早めに準備しておきましょう。
今後もIG証券でトレードを継続するつもりの方は、確定申告と同時に開業届の提出を済ませることをおすすめします。
開業届を提出すれば、翌年以降の確定申告を青色申告で行い、最大65万円の所得控除を受けることができるようになります。
IG証券の税金の計算方法と確定申告の必要書類
IG証券の税金を確定申告するには、IG証券の年間利益を把握できる資料が必要です。 よってIG証券のマイページから取引履歴を取得しておきましょう。
さらに会社員の場合は「源泉徴収票」も必要です。
IG証券の税金の計算方法は申告分離課税ですが、確定申告書類には給与所得に関する記入も行わなければいけません。 源泉徴収票とは、給与所得から税金がいくら天引き(=源泉徴収)されたかのかを証明する書類です。
年明けに会社から配布されるので、IG証券でトレードをしている方は紛失しないようにしっかりと保管しておきましょう。
IG証券の税金の計算方法と確定申告の注意点
IG証券での税金の計算方法は確定申告の手続き上で済ませることができますが、はじめての方にとっては面倒なものです。
また自己申告制であることをいいことに、確定申告の手続きを怠る方もいますが、これは脱税にあたります。
もし脱税が発覚すれば重加算税や追徴課税のペナルティが課せられることになるでしょう。
バレないだろうとお考えの方もいるでしょうが、IG証券に登録したマイナンバーから個人の所得を追跡することができるため、簡単に発覚します。
注意点として、対象者の方は必ず確定申告の手続きを済ませてください。
IG証券の税金の計算方法と確定申告を分かりやすく解説まとめ
IG証券の税金の計算方法と確定申告を解説しました。 国内FXは雑所得の申告分離課税に区分されるので、こちらのルールにもとづいて税金の計算方法と確定申告を行います。
なお海外FXや国内の証券会社の特定口座とは、確定申告のルールが異なることにご注意ください。
確定申告のやり方は、はじめての方は白色申告で行いますので、IG証券の確定申告のルールに基づいて税金の計算から納税までを済ませましょう。