IG証券はイギリスを本拠地とするFX取引所です。
そんなIG証券でスキャルピングをするつもりの人も多いのではないでしょうか。
しかし、スキャルピングは取引所によっては禁止されることもある手法。
IG証券でしても問題ないのでしょうか。
また、そもそもIG証券はスキャルピング向きの業者といえるのでしょうか。
そこで今回はIG証券のスキャルピングについて分かりやすく解説していきます。
IG証券のスキャルピングを分かりやすく解説
IG証券はスキャルピング可能
IG証券はスキャルピング可能です。
スキャルピングは超短期に売買を繰り返して利益を積み重ねていく手法です。
それゆえ、取引サーバーに負荷がかかることを嫌って利用規約で禁止している業者も少なくありません。
しかし、IG証券に関してはとくに名指しでスキャルピングを禁止しているようなこともありません。
ただし、サーバーへの負荷を避けたいのはIG証券でも同じこと。
常軌を逸した頻度でのスキャルピングはまた別の理由から違反行為とみなされる可能性があります。
スキャルピングするにしてもある程度節度を持った頻度にとどめておいたほうがよいでしょう。
ちなみに、これは他社の例ですが、5分間のあいだに10ロットの注文は過度なスキャルピングとして違反行為とみなされています。
頻度というよりは注文サイズのほうが問題かとは思いますが、IG証券でもそのあたりをひとつの目安としてみるとよいかもしれません。
IG証券のスキャルピングはノックアウトオプションが有利なのか
IG証券には通常のFXのほかノックアウトオプションと呼ばれるサービスが存在します。
そして、このノックアウトオプションがスキャルピングにうってつけという情報も散見されます。
ただ、個人的にはそこまで向いているとは思えません。 詳しい解説は省きますが、IG証券のノックアウトオプションの取引ルールはFXをベースとしてはいるものの、まったくの別物です。
とくに手数料部分は独自のオプション料金の算定方法が用いられています。
自然と取引頻度も高くなるスキャルピングにおいて手数料は勝敗の鍵となるポイントです。
そこが複雑というのはやはり大きなデメリットと言わざるを得ません。
たしかにある部分ではIG証券のノックアウトオプションはスキャルピング向きといえるところもなくはありません。
しかし、一般に言われるほど有利ではないというのが率直な印象です。
IG証券のスキャルピングにアプリは不向き
IG証券にはスマホで利用できるアプリも存在します。
しかし、スマホアプリでのスキャルピングはおすすめしません。
一見するとIG証券のスマホアプリは非常に高機能でスキャルピングにも利用できそうに思えます。
ただ、実際に利用してみれば分かりますが、その動作は極めて重く、操作の導線も洗練されているとはいえません。
とくに、わずかな時間差が明暗を分けることもあるスキャルピングで動作の重さは致命的なデメリットです。
IG証券でスキャルピングをするつもりの人はPC版のプラットフォームを使いましょう。
ちなみに、アプリは取り引きには不向きですが、一方でチャートは見やすくアラート設定なども非常に便利です。
メインにするのは正直厳しいものの、サポートツールとしては極めて優秀です。
アラート設定などはいまいちスキャルピングに活かしづらいところですが、うまく活用していきましょう。
IG証券のスキャルピングは時間帯に注意
IG証券でスキャルピングするときは取り引きする時間帯にも要注意です。
先にも触れたとおり、スキャルピングでポイントとなるのはまず手数料です。
FXでは隠れた手数料としてスプレッドがありますが、IG証券のスプレッドは時間帯によって大きく値が変わります。
これは公式サイトで簡単に調べられますが、基本的には深夜早朝の時間帯のスプレッドは通常時の2~3倍に広がることも珍しくありません。
決して他社のほうが明らかに有利ということはありませんが、IG証券でスキャルピングをするときは時間帯にはことさら注意しておきましょう。
また、時間帯どうこうとは無関係に、FXは経済指標の発表時や要人発言によって大きくマーケットも変動します。
そうしたときはスプレッドも異常に広がりがちです。
IG証券にかぎった話しではないのですが、スキャルピングをするときはなんらかのイベントが控えていないかにも注意しておきましょう。
IG証券でスキャルピングをするメリット
IG証券は取り立ててスキャルピングに向いているとまではいえません。
しかし、それでもあえてIG証券を使うことにもメリットがあります。
まず、取扱銘柄のバリエーションです。
IG証券で取り扱っている銘柄数はおそらく国内業者の中でも傑出しています。
FXだけではなくCFDも含めれば他社の追随を許さないといってもよいかもしれません。
スキャルピングをするにしても、単純に選択肢が多いに越したことはありません。
この取扱銘柄数の豊富さはシンプルでありながらも強力なメリットとなりうるでしょう。
また、IG証券はノースリッページ注文を使えることもメリットといえるかと思います。 ノースリッページ注文はその名のとおりスリッページの発生しない注文方法です。
わずかな値動きで利益を狙うスキャルピングにおいてスリッページの発生は死活問題です。
その点、IG証券はノースリッページ注文を活用できればスリッページを無視できます。
ただし、ノースリッページ注文は別途利用料がかかってしまうため、良いことばかりではありません。
ノースリッページ注文の存在に関しては純粋なメリットというよりは、使いどころ次第かもしれません。
IG証券のスキャルピングは自動売買も可能
IG証券は自動売買を使ったスキャルピングも可能です。
大半の国内業者は自動売買は禁止です。
しかし、IG証券は自社ツールの利用にかぎっては自動売買も可能だからです。
もっとも、自動売買のハードルは決して低くありません。
そこにスキャルピング向きのプログラムを考えるとなると至難の業です。
実践するにはそれなりの苦労があると考えておいたほうがよいかと思います。
自動売買でスキャルピングをするのは相当腕に自身がついてからでもよいのではないでしょうか。
IG証券のスキャルピングを分かりやすく解説 まとめ
IG証券はとくにスキャルピングを禁止していません。
過度なスキャルピングは別の理由からペナルティを受ける可能性こそあるものの、基本的には問題ありません。
ただ、できるかどうかと向いているか否かはまた別の話しです。
ノックアウトオプションはスキャルピングにおすすめされることも多いようですが、個人的にはそうも思えません。
また、少なくともIG証券のスマホアプリはスキャルピングには不向きです。
IG証券でスキャルピングをするつもりの人は利用するサービスやプラットフォームは慎重に吟味しておくことをおすすめします。