IG証券はイギリスを本拠地とするFX取引所です。
そんなIG証券に興味があるものの、海外の取引所ゆえに営業時間(取引時間)が特殊なのではと思われる人もいるのではないでしょうか。
実際には海外だからという理由でそのようなことはありません。
しかし、FXの営業時間(取引時間)の考え方自体がやや特殊です。
そこで今回はIG証券の営業時間(取引時間)について分かりやすく解説していきます。
IG証券の営業時間(取引時間)を分かりやすく解説
IG証券の営業時間(取引時間)の概要
IG証券の営業時間(取引時間)は取り引きしたい商品カテゴリーによって異なります。
概要としては以下のとおりです。
・FX・・・月曜日6時~土曜日7時
・株価指数・・・ほぼ24時間
・商品・・・8時~7時
・個別株・・・原則的に証券取引所の営業時間(取引時間)に準じる
・ノックアウトオプション・・・24時間
これはあくまでも概要で、同じカテゴリーでも例外的に営業時間(取引時間)の異なる銘柄も存在します。
また、それぞれとくに注意すべきこともあります。
そこでここからはIG証券の営業時間(取引時間)について商品カテゴリーごとにもう少し詳しく見ていきましょう。
IG証券の営業時間(取引時間)【FX】
IG証券のFXの営業時間(取引時間)は月曜日午前6時~土曜日午前7時までです。
つまり、平日はほぼ24時間取引可能です。
このような営業時間(取引時間)になっているのは、FXが世界中で流通しているからです。
世界中ということはつまり、土日をのぞけば昼夜を問わず、どこかしらの証券取引所は営業しています。
そのため、IG証券も世界中の証券取引所がクローズする時間帯や曜日をのぞけば基本的にほぼ24時間営業しているというわけです。
なお、土曜日の早朝まで営業時間(取引時間)なのはそこがNY証券取引所では現地時間で金曜日の最終クローズ時間だからです。
そして、そこから日本時間月曜午前6時までは世界中の証券取引所がクローズしているため、IG証券でも取引時間外です。
IG証券のFXの営業時間(取引時間)を考えるときは東京証券取引所ではなく、基本的にはNY証券取引所をひとつの基準として考えておきましょう。
IG証券の営業時間(取引時間)【株価指数】
IG証券の株価指数の営業時間(取引時間)はFX同様にほぼ24時間です。
ただし、株価指数は営業時間(取引時間)によってスプレッドが大きく変わります。
取り引きする銘柄の属する証券取引所の営業時間(取引時間)「外」のスプレッドは大きく広がります。
たしかにIG証券は株価指数であってもほぼ24時間取り引きできます。
しかし、現実的には証券取引所の営業時間(取引時間)に準ずると考えておいたほうがよいでしょう。
ちなみに、IG証券はFXのスプレッドもまた営業時間(取引時間)によって広がりますが、これは単純に証券取引所の営業時間(取引時間)によって決まるわけではありません。
実際のスプレッドの広がり方は個別に確認しておくようにしましょう。
IG証券の営業時間(取引時間)【商品】
IG証券は商品の営業時間(取引時間)もほぼ24時間です。
ただし、一部の商品は2時間ほど営業時間(取引時間)外となるので要注意です。
ところで、投資初心者の人の中には「商品」という用語に違和感のある人もいるのではないでしょうか。
投資における「商品」とは商品一般を指すのではなく、普通は金や原油などに代表される「コモディティ」と呼ばれるカテゴリーを意味します。
IG証券では主にエネルギーや貴金属、農産物が分類されますが、取引所によっては扱いが異なることもあります。
もしIG証券以外も使う場合はあらためて分類は確認しておくようにしましょう。
IG証券の営業時間(取引時間)【個別株】
IG証券の個別株の営業時間(取引時間)は取り引きする銘柄の属する証券取引所の営業時間(取引時間)に準じます。
日本株であれば9時~15時、米国株(アメリカ株)は日本時間の深夜早朝です。
しかし、この営業時間(取引時間)では日中お勤めの人には少々取引きしづらいと言わざるを得ません。
そうした人は時間外取引可能な銘柄の取り引きを検討してみましょう。
IG証券の個別株の一部には営業時間(取引時間)にかかわらず取引可能な銘柄も存在します。
そうした銘柄は名称に「All Sessions」の文言が付記されています。
人気のある銘柄に関してはだいたい時間外可能銘柄も存在しますので、そちらを活用していきましょう。
IG証券の営業時間(取引時間)【ノックアウトオプション】
IG証券のノックアウト・オプションの営業時間(取引時間)はほぼ24時間です。
ごく簡単にいえば、IG証券のノックアウト・オプションは「ノックアウトレベル」と呼ばれるロスカット水準を事前に設定できる取引形態です。
感覚的にはかなりFXと似ており、営業時間(取引時間)にしてもFXとほぼ同じと考えて差し支えありません。
ただし、IG証券のノックアウト・オプションとFXは似て非なるもの。 FXよりはむしろバイナリーオプションに近い取り引きです。
したがって、FXの代わりとして考えるのはおすすめしません。
IG証券の営業時間(取引時間)はサマータイムに注意
IG証券の営業時間(取引時間)はサマータイム時には1時間前倒しになります。
サマータイムは3月中旬~11月初旬ころに適用されます。
具体的な切替タイミングは時期が近くなるとIG証券より事前に通知されます。
先ほど触れたように、IG証券ではスプレッドと営業時間(取引時間)にかなり深い関係があります。
たった1時間の変更と甘く見ず、サマータイム切り替えが近づいたら営業時間(取引時間)の変更通知には注意しておきましょう。
IG証券の営業時間(取引時間)は祝日も注意
IG証券の営業時間(取引時間)は「海外の祝日」にも注意しておきましょう。
これもまた銘柄次第ですが、海外の祝日が営業時間(取引時間)変更の理由となる場合もあるからです。
代表的な例としてはクリスマスやイースターなどが挙げられます。 これもまたIG証券から事前通知がなされます。
できればあらかじめ金融カレンダーなどでおおまかな海外の祝日は把握しておき、近くなったらIG証券の公式サイトで営業時間(取引時間)変更がないか確認することをおすすめします。
IG証券の営業時間(取引時間)を分かりやすく解説 まとめ
IG証券の営業時間(取引時間)は取り引きするカテゴリーごとに違います。
基本的にはほぼ24時間の銘柄が多いですが、異なる場合も少なくありませんので注意しておきましょう。
また、IG証券はサマータイムや海外の祝日で営業時間(取引時間)が変更されます。
サマータイムは国内ではあまり馴染みがないかと思いますが、FXにおいて1時間の営業時間(取引時間)変更の影響は小さくありません。
近くなると通知があるので忘れずにチェックしておくようにしましょう。