GMOクリック証券(FXネオ)は大手インターネット関連企業であるGMOグループが運営するFX取引所。
そんなGMOクリック証券(FXネオ)に興味があるものの忙しくて中々トレードの時間をとれそうにない。
それならば自動売買(EA)を使ってみてはどうだろうかとお考えの人もいるのではないでしょうか。
しかし、そもそもGMOクリック証券(FXネオ)は自動売買(EA)ができるのでしょうか。
また自動売買(EA)をするにはどういった準備が必要なのでしょうか。
そこで今回はGMOクリック証券(FXネオ)の自動売買(EA)について分かりやすく解説していきます。
GMOクリック証券(FXネオ)の自動売買(EA)を分かりやすく解説
GMOクリック証券(FXネオ)は自動売買(EA)はできない
残念ながらGMOクリック証券(FXネオ)で自動売買(EA)はできません。
自動売買(EA)をするためにはExpert Advisorと呼ばれる専用の取り引きプラットフォームが必要になります。
しかし、GMOクリック証券(FXネオ)は独自の取り引きプラットフォームを採用しているためEAを導入できないのです。
また、そもそもGMOクリック証券(FXネオ)は利用規約で自動売買(EA)を禁止しています。
といっても、実はFXネオそのものの利用規約には自動売買(EA)禁止の項目はありません。
ただ、FXネオの利用規約には取り引きルールについてGMOクリック証券の利用規約に準拠すると明記されています。
そして、GMOクリック証券の利用規約には自動売買(EA)禁止の項目があるのです。
いずれにせよ、GMOクリック証券(FXネオ)はシステム上、ルール上の双方で自動売買(EA)はできないようになっています。
一部、GMOクリック証券(FXネオ)公認の自動売買(EA)ソフトをうたっている業者もあるようです。
しかし、上記のようにそういった事実はありません。
GMOクリック証券(FXネオ)では自動売買(EA)は不可と心得ておきましょう。
GMOクリック証券(FXネオ)は自動売買(EA)はできないけれど注文の予約は可能
GMOクリック証券(FXネオ)で自動売買(EA)はできません。
しかし、あらかじめ注文を予約しておくことは可能です。
具体的には以下のような注文方法を利用すればマーケットに張り付く必要がなくなります。
・IFD・・・新規注文にあわせて決済注文も予約できる注文方法
・IFD-OCO・・・新規注文にあわせて「利益確定」と「損切り」の決済注文を予約できる注文方法
単発の注文しかできないため継続的に売買を繰り返す自動売買(EA)の完全な代わりにはなりません。
ただそれでも忙しい人にとっては強い見方となるはずです。
ここでは詳細な注文方法の使い方についての解説はしませんが、興味のある人はぜひとも活用してみてください。
GMOクリック証券(FXネオ)以外で自動売買(EA)するやり方
自動売買(EA)ができないのであればGMOクリック証券(FXネオ)以外を使ってみようかとお考えの人もいるかもしれません。
そこでここでは一応その場合のやり方を紹介しておきます。
まず、自動売買(EA)にはMT4またはMT5と呼ばれる専用の取り引きプラットフォームが必須です。
これらが利用できる取引所を使うことが最低条件です。
先にも軽く触れましたが、この時点でGMOクリック証券(FXネオ)は条件を満たしていません。
そして自動売買(EA)を利用するためのもうひとつの条件はVPSと呼ばれるサービスを契約することです。
VPSは「Virtual Private Server」の略称。 簡単に言うと、外部に高機能なPCを借りるサービスです。
💻サーバーの種類🖥️
🏃レンタルサーバー 業者からサーバーをレンタルして利用する 🧙♀️VPS 仮想的なパソコン環境を1人1台用意し提供する 👊オンプレミス 使用者が管理する設備内に物理的に設置して運用する 🌫️クラウド ソフト、ハードウェアやストレージなどをネットワーク経由でユーザーに提供する — HideChika(84期生:テックキャンプオンライン) (@hidechika_magic) September 18, 2020
ちなみに、VPSのレンタルには一般的に月額数千円の費用がかかります。
高機能なものになれば数万円にものぼります。
無料で使えるGMOクリック証券(FXネオ)の取り引きプラットフォームとは大違いですね。
自動売買(EA)でVPSが必要になる理由は色々あります。
まず、自動売買(EA)ソフトは基本的に24時間365日稼働します。
仮に自宅のPCで稼働させるとなると電気料金も馬鹿になりません。
また、稼働時間が多いということはPCへの負荷も高まります。
そのためそれなりに高機能なPCを用意する必要があるうえに定期的なメンテナンスも必要となるでしょう。
あるいは落雷などによる停電に備える機器(UPS)も揃えておかなければならないでしょう。
UPS・・・Uninterruptible Power Supply(無停電電源装置):停電時に一定時間の電力供給を行う装置
— ITpassport_bot4 (@ITpassport_bot4) September 23, 2020
そういった手間とコストを解消するために外部にVPSを借りる必要があるのです。
このような観点から見るとブラウザベースであるGMOクリック証券(FXネオ)のプラットフォームがいかに手軽かということが分かりますね。
さらに言えば、自動売買(EA)のプログラムを走らせるためにはMQLというプログラミング言語の基本を知る必要があります。
ざっと見ただけで、自動売買(EA)を使うにはこれだけの手間とコスト、そして知識が必要です。
かなりハードルが高いことが分かるのではないでしょうか。
GMOクリック証券(FXネオ)は自動売買(EA)以外のトレード向き
そもそもGMOクリック証券(FXネオ)の取引環境は自動売買(EA)以外のトレード向きです。
一般的に自動売買(EA)をする人のトレードスタイルは短期売買になりがちです。
そのため売買にあたっては取引コストと最低売買単位が重要になります。
取引コストについてはGMOクリック証券(FXネオ)のスプレッドは狭いため問題ありません。
しかし、GMOクリック証券(FXネオ)の最低売買単位は10,000通貨から。
少額の売買を繰り返して利益を積み重ねていく自動売買(EA)には不向きです。
ただ一方で、冒頭で示したようにGMOクリック証券(FXネオ)は取引コストが非常に安いという特徴があります。
また、純正のスマホアプリを使えば時間と場所にとらわれずトレードすることも可能です。
総じて、GMOクリック証券(FXネオ)は自動売買(EA)ではなく自分でマーケットを随時確認して売買する裁量トレード向きと言えるでしょう。
GMOクリック証券(FXネオ)の自動売買(EA)を分かりやすく解説 まとめ
GMOクリック証券(FXネオ)では自動売買(EA)はできません。
GMOクリック証券(FXネオ)はシステム上もルール上も自動売買(EA)はできないこととしています。
ただ、それをもって他の取引所で自動売買(EA)をするほうが良いかというと簡単にはおすすめできないところです。
自動売買(EA)の利用には月額費用を支払ってVPSを借りる必要もあるほか、MQLの知識もある程度必要になってくるからです。
またそもそも、自動売買(EA)を使えば必ず勝てるというものでもありません。
加えて言えば、いくら自動売買(EA)をしたところでトレードの腕も磨かれません。
GMOクリック証券(FXネオ)が初めてのFXという人はその取引コストの安さを活かして裁量トレードから始めることをおすすめします。