SBI FXトレードはソフトバンクグループが手掛けるFX取引所。
しかし、実は同じソフトバンクグループであるSBI証券でもFXはできます。
それではいったいどちらのサービスを利用して取り引きすべきなのだろうかと迷う人も多いのではないでしょうか。
あるいは、どちらでもたいした違いはないだろうとお考えの人もいるかもしれません。 ただ、結論から言えば両者には大きな違いあります。
そこで今回はSBI FXトレードとSBI証券の違いについて分かりやすく解説していきます。
SBI FXトレードとSBI証券の違いを分かりやすく解説
SBI FXトレードとSBI証券の違いは多数
SBI FXトレードとSBI証券の違いは多数あります。
そもそも、SBI FXトレードとSBI証券では運営する会社が違います。
また、当然ながら会社が違えば提供するサービスもまったく異なってきます。
ただ、それらの違いをすべて挙げるのも難しいところです。
そこで今回はSBI FXトレードとSBI証券の違いのなかで、とくに重要なポイントに絞ってひとつずつ解説していきます。
SBI FXトレードとSBI証券の違い①【運営会社】
SBI FXトレードとSBI証券とではそもそも運営する会社が違います。
SBI FXトレードの運営会社はSBI FXトレード株式会社。
SBI証券は株式会社SBI証券が運営しています。
同じSBIグループではあるものの、まったく別の組織です。
なお、他社の場合は証券口座とあわせてFX口座も同時に開設できることがありますが、SBI証券とSBI FXトレードにそのような連携はありません。
他社とは違い、双方をあわせて使いたい場合はそれぞれ個別に口座開設を申し込む必要があります。
SBI FXトレードとSBI証券の違い②【取扱銘柄】
SBI FXトレードとSBI証券では提供するサービス、ひいては取扱銘柄にも違いがあります。
SBI FXトレードはFXに特化したサービスです。
対して、SBI証券では国内株式や投資信託、債権やCFDのみならずFXの取り扱いもあります。
SBI証券のFXと SBIFXトレードって 別物だったのか。
— 芽が出た (@3SWQM4nT6wMenwt) October 9, 2020
ただし、FXに特化したサービスであるSBI FXトレードとは違いSBI証券では取扱銘柄も若干少なくなっています。
具体的にはSBI FXトレードは34種類、SBI証券は28種類の通貨ペアがトレード可能です。
この違いを微々たるものと考える人もいるかも知れません。
しかし、単純に選択肢が多いに越したことはありません。
FXをするのであればSBI FXトレードのほうが有利であることは間違いないでしょう。
ちなみに、SBI証券の口座を開設すればそれだけでFXもできるわけではありません。
SBI証券でFXをするためには、そこからさらにSBI証券のアカウントでFX用の口座開設を申し込む必要があります。
結局のところ二度手間になるわけですから、FXだけをしたい人は初めからSBI FXトレードの口座を開設することをおすすめします。
SBI FXトレードとSBI証券の違い③【スプレッド】
SBI FXトレードとSBI証券の大きな違いは取扱銘柄数だけではありません。
スプレッドもまた大きく違います。 スプレッドとは通貨ペアの売値と買値の差額。
FXで利益を出すためには往復の売買が必須です。
したがって、FXにおいてスプレッドは事実上の取引手数料にあたります。
その点、SBI FXトレードのスプレッドはSBI証券にくらべて狭くなっているため明らかに有利です。
たとえば、USD/JPYのスプレッドの場合、SBI FXトレードは0.09、対してSBI証券は0.20です。
これはかなりの違いです。
取引コストの部分から考えても、FXではやはりSBI FXトレードに軍配が上がります。
SBI FXトレードとSBI証券の違い④【特定口座の有無】
SBI FXトレードとSBI証券では特定口座の有無も違います。
特定口座とはトレードの結果として得た利益から税金を源泉徴収(天引き)してくれる口座です。
特定口座を利用していれば原則的に確定申告は不要です。
証券会社に口座を作るときに、特定口座の源泉徴収アリにすれば、確定申告はいらないですわよ
— しおサイ (@shiosai_san) October 5, 2020
SBI証券に関しては「FX」をのぞくサービスで特定口座が利用できます。
一方で、SBI証券とは違いSBI FXトレードに特定口座はありません。
SBI FXトレードで得た利益は原則的に自分で確定申告して納税しなければなりません。
これはFXとその他の投資サービスに関わる法律の違いが原因です。
そのため、SBI FXトレード以外のFX取引所であっても特定口座が利用できるところはありません。
FXでは原則的に確定申告は必須と心得ておきましょう。
ちなみに、例外的に年間の雑所得が20万円(または48万円)以下の人は確定申告は不要です。
ただ、雑所得にはSBI FXトレード以外の所得も含まれます。
単純に年間利益が20万円以下だから確定申告不要とはならないので、その点はご注意ください。
SBI FXトレードとSBI証券の違い⑤【取引プラットフォーム】
当然と言えば当然ですが、SBI FXトレードとSBI証券では取引プラットフォームにも大きな違いがあります。
SBI FXトレードで利用できる取引プラットフォームは以下の4つ。
・Rich Client Next・・・PCへインストールして使うプラットフォーム
・WEB NEXT・・・ブラウザベースのプラットフォーム
・SBI FXトレード-2020・・・新バージョンのスマホアプリ
・SBI FXトレード・・・旧バージョンのスマホアプリ 対して、SBI証券では「ブラウザベースのプラットフォーム」と「スマホアプリ」の2択しかありません。
また、実際の使用感や機能などにも大きな違いがあります。
言うまでもなくSBI FXトレードのプラットフォームのほうが高機能かつ使いやすいものになっています。
FXだけをするのであればSBI FXトレードを使うことを強くおすすめします。
SBI FXトレードとSBI証券の違い⑥【FX担保サービスの有無】
SBI FXトレードとSBI証券では証拠金の扱いに若干の違いがあります。
SBI FXトレードで担保とできるのは口座へ入金した証拠金のみ。
対して、SBI証券では証券口座で保有している株をFX口座の担保として利用可能です。
この違いに関してはSBI証券のほうが融通が効くぶん有利です。
もっとも、株式投資とFXはかなり毛色の違う投資です。
正直なところ、垣根を分けずに運用するのはあまりおすすめではありません。
SBI FXトレードとSBI証券の違いを分かりやすく解説 まとめ
SBI FXトレードとSBI証券はそもそも運営会社が違います。
SBI証券でもFXはできますが「取扱銘柄」「スプレッド」「特定口座」「プラットフォーム」「FX担保サービス」などに大きな違いがあります。
他にも違いはありますが、細かな部分を挙げるときりがありません。
ただ、総じてFX取引という観点から見ればSBI FXトレードのほうが使いやすく取引条件も有利であることは紛れもない事実です。
FXをメインで取り引きしていくつもりであれば、SBI証券ではなくSBI FXトレードを使うことをおすすめします。