LINE FX(ラインFX)は大手SNSサービスであるLINEが手掛けるFXサービス。
そんなLINE FX(ラインFX)では25倍までのレバレッジが使えます。
しかし、レバレッジ取引には追証・ロスカット・証拠金維持率といった考え方が必須です。
ただ、LINE FX(ラインFX)が初めての投資という人はこれらの言葉を初めて耳にするという人もいることでしょう。
そこで今回はLINE FX(ラインFX)の追証・ロスカット・証拠金維持率について分かりやすく解説していきます。
LINE FX(ラインFX)の追証・ロスカット・証拠金維持率を分かりやすく解説
LINE FX(ラインFX)の追証・ロスカット・証拠金維持率とは
LINE FX(ラインFX)の追証・ロスカット・証拠金維持率はそれぞれ密接な関係があります。
証拠金維持率はLINE FX(ラインFX)でポジションを持つのに必要な証拠金に対する口座残高などの証拠金の割合。
証拠金維持率の計算方法についてはのちほど詳しく解説していきます。
この証拠金維持率が一定値を下回るとLINE FX(ラインFX)がおこなう強制的なポジション決済がロスカットです。
そして、証拠金維持率を回復してロスカットを回避するために追加で口座へ入金しなければならない証拠金が追証です。
(追)加の(証)拠金だから追証というわけです。
ただし、後述するようにLINE FX(ラインFX)に追証の制度はありません。
LINE FX(ラインFX)は追証なしでロスカット
LINE FX(ラインFX)は証拠金維持率が一定値を下回ると追証を請求されることなくロスカットされます。
一般的なFXではロスカットの前に追証の請求があり、定められた期間内に入金がないとロスカットされるという段階を踏みます。
こういった追証の請求をFXでは別名マージンコール(margin=余白=証拠金)と呼びます。
「マージンコール」 ロスカットで強制決済される前の警告
— やさしいFX用語 (@meta_wm) August 29, 2020
しかし、LINE FX(ラインFX)ではこのステップは省略されます。
証拠金維持率が定められた水準を下回ると追証の請求なく機械的にロスカットされてしまいます。
もっとも、LINE FX(ラインFX)には追証の代わりに、証拠金維持率の低下を通知するロスカット・アラートというシステムがあります。
プレアラートは証拠金維持率140%、アラートは証拠金維持率120%で発せられます。 その後、100%を下回るとロスカットです。
追証とは違いLINE FX(ラインFX)のロスカット・アラートは単なる通知ですが、一般的なFXのマージンコールにかなり近いイメージです。
LINE FX(ラインFX)の追証はロスカット後に発生することがある
LINE FX(ラインFX)にはロスカットを回避するための追証(マージンコール)はありません。
しかし、ロスカットの結果として不足することとなった証拠金については追証があります。
LINE FX(ラインFX)のロスカットは証拠金維持率が一定値を下回ると自動的にポジションを決済して、それ以上の損失を防ぐシステムです。
ただ、ロスカットも万能ではありません。
マーケットの状況によってはロスカットが間に合わず、口座残高以上の損失を出してしまうこともありえます。
こういった現象を一般的にスリッページと呼びます。
そして、スリッページの結果として生じた口座残高でまかなえない損失、いわゆるマイナス残高は口座へ追加で入金してトレーダーが補填しなければなりません。
つまり、これは追証(追加の証拠金)にほかなりません。
上記のとおりLINE FX(ラインFX)は追証がない、と公言しています。
しかしこれは、より正確に言うならば「追加証拠金制度=マージンコール」がないだけであって「追証(=追加の証拠金)」の入金が必要になる状況にはならない、ということではありません。
あくまで万が一のケースですが、相場急変時などは口座残高以上の損失が出るリスクがあることは承知しておきましょう。
LINE FX(ラインFX)でロスカットされる証拠金維持率は100%
先に軽く触れましたが、LINE FX(ラインFX)でロスカットが発生する証拠金維持率は100%です。
証拠金維持率は必要証拠金に対する有効証拠金の割合。
具体的には以下のような計算方法で求められます。
・証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100
有効証拠金はLINE FX(ラインFX)の口座残高とポジションの含み損益の合計。
必要証拠金はポジションを保有するのに最低限必要な証拠金です。
LINE FX(ラインFX)のレバレッジは25倍なのでポジション価額の1/4が必要証拠金になります。
具体例を見てみましょう。
【口座残高100万円、1USD=100円、1ロット=100,000通貨を保有】
・有効証拠金=100万円
・必要証拠金=100円×100,000USD÷25倍=40万円
・証拠金維持率=100万円÷40万円×100=250%
ここから含み損が拡大して証拠金維持率が100%を下回るとロスカットされます。
ちなみに、証拠金維持率100%とはすなわち、損失が口座残高の余力(100万円-40万円=60万円)に少しでも割り込んだ状況を指します。
したがって、LINE FX(ラインFX)ではロスカットが正常に働くかぎりマイナス損失となることはありません。
ただし、先に解説したとおりロスカットにはスリッページが発生する可能性があります。
口座残高目一杯のポジションの場合、スリッページで発生した損失はそのままマイナス残高となり追証の入金が必要になってしまいます。
そういった事態を防ぐためにもLINE FX(ラインFX)では常に余裕を持った証拠金維持率をキープするようにしましょう。
LINE FX(ラインFX)で追証を回避するためのロスカットレベル(=証拠金維持率)の目安
LINE FX(ラインFX)でマイナス残高の追証を回避するための証拠金維持率の目安は以下のとおりです。
・短期・・・300~500%
・中長期・・・1000%
LINE FX(ラインFX)にかぎらず、FXのマーケットは長期のスパンで見るほど値動きの幅(ボラティリティ)が大きくなるため証拠金維持率の目安も高くなります。
とはいえ、これはあくまでひとつの目安にすぎません。
マイナス損失で追証を請求される可能性は減らせてもロスカットは基本的には避けるべき事態です。
マーケットの状況やご自分の資金力に応じて最適な証拠金維持率を保ちましょう。
LINE FX(ラインFX)の追証・ロスカット・証拠金維持率を分かりやすく解説 まとめ
LINE FX(ラインFX)は証拠金維持率が100%を下回ると追証の請求なく自動的にロスカットされる仕様です。
ただし、ロスカットは必ずしもリアルタイムに実行されるわけではなく、場合によってはタイミングが遅れることもあります。
その際に万が一にも口座残高以上の損失が出ると、マイナス残高を補填するための追証が発生してしまいます。
そういった自体を避けるためにも、LINE FX(ラインFX)でトレードする際は証拠金維持率には余裕を持たせるようにしましょう。