LINE FX(ラインFX)は大手SNSサービスであるLINEが手掛けるFX取引所。
そして、LINEには同じような金融商品を扱うサービスとしてLINE証券もあります。
しかし、実はLINE FX(ラインFX)とLINE証券は同じ投資系サービスでありながらいろいろな違いがあります。
そこで今回はLINE FX(ラインFX)とLINE証券の違いを分かりやすく解説していきます。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違いを分かりやすく解説
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違いは多数
LINE FX(ラインFX)とLINE証券はどちらもLINE証券株式会社が運営するサービスです。
ただ、それにもかかわらず両者には以下のように様々な違いがあります。
・取扱銘柄
・レバレッジ
・入金方法、出金方法
・税金の扱い ・取引時間
端的に言ってしまえば、LINE FX(ラインFX)とLINE証券はまったく異なるサービスです。
いずれもLINEの手掛ける投資系のサービスですが、同じようなものとは考えないほうが良いでしょう。
以降で、詳しく違いを解説していきます。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違い①【取扱銘柄】
まる、LINE FX(ラインFX)とLINE証券ではトレードできる対象に大きな違いがあります。
それぞれで投資できる対象は以下のとおりです。
・LINE FX(ラインFX)・・・外国為替証拠金取引(FX)
・LINE証券・・・株式、投資信託
LINE証券でFXはできませんし、その逆にLINE FX(ラインFX)で株式等を購入することもできません。
両者はまったく別のサービスなのです。
ちなみに、LINE FX(ラインFX)の取扱銘柄数は10種類。
LINE証券は約300銘柄です。
取扱銘柄数ではLINE証券のほうが圧倒的に優れています。
もっとも、選択肢が多いということは分析や銘柄選定も難しいということでもあります。
単純に取扱銘柄数の違いで優劣を判断するのはおすすめではありません。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違い②【レバレッジ】
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の大きな違いとしてレバレッジ取引の可否や倍率もあります。
レバレッジ取引とは一定の証拠金を担保として実資産以上のサイズの取り引きができる取引形態。
LINE FX(ラインFX)のレバレッジは25倍です。
対して、LINE証券は原則的にレバレッジ取引はできません。
LINE証券の口座を開設後に「信用取引口座」を追加で申し込むことで例外的に3倍までのレバレッジ取引ができるようになります。
LINE証券、信用取引口座開設されたけど現物しかやらないよー😜
— みー (@orange_mint_123) September 12, 2020
なお、LINE FX(ラインFX)のレバレッジ取引は実物資産の受け渡しなしに決済差額だけをやり取りする取引形態です。
対して、LINE証券のレバレッジ取引は実物資産の受け渡しがある(=取り引きに不足する株式は実質的に借りている)という違いがあります。
同じレバレッジ取引であってもLINE FX(ラインFX)のような取引形態は「差金決済取引」、LINE証券は「信用取引」と呼ばれます。
この違いは取引手数料などにも大きく関わってきますので、同じものと考えないように注意しておきましょう。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違い③【入金方法、出金方法】
LINE FX(ラインFX)とLINE証券では利用できる入金方法、出金方法にも大きな違いがあります。
それぞれで利用できる入金方法、出金方法は以下のとおりです。
【入金】
・LINE FX(ラインFX)・・・現金のみ(クイック入金 or 振込入金)
・LINE証券・・・現金、LINE Pay 【出金】
・LINE FX(ラインFX)・・・現金のみ
・LINE証券・・・現金、LINE Pay
LINE FX(ラインFX)は現金のみ対応であるのに対して、LINE証券はLINE Payによる入出金も可能です。
なお、LINE FX(ラインFX)もLINE証券もLINE証券株式会社の運営するサービスですが、口座間振替はできません。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券のどちらも同じく金融商品を扱うサービスです。
しかし、運営の際にかかわる法律やガイドラインには大きな違いがあります。
そのため今後もLINE FX(ラインFX)とLINE証券が口座間で連携することはない思われます。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違い④【税金の扱い】
LINE FX(ラインFX)とLINE証券では利益にかかる税金の取り扱いも若干違います。
どちらの口座で得た利益にも所得税がかかることは同じです。
そして原則的には自分で確定申告して税金を納める必要があることも同様です。
しかし、LINE証券の場合、利益にかかる税金を給与と同じように源泉徴収してくれる「特定口座」と呼ばれるサービスがあります。
特定は自動的に税金引かれる 損が出て年間通してマイナスなら確定申告すれば損は3年まで持ち越せるその場合は確定申告は毎年必要
— BOU Sunday Racer (@kouzai) February 27, 2020
一方でLINE FX(ラインFX)には特定口座の制度はありません。
LINE FX(ラインFX)の場合、ある程度の年間利益(20万円 or 38万円以上)を得ると必ず自分で確定申告しなければなりません。
とはいえ、慣れてしまえば確定申告もそれほど難しいものではありません。
LINE証券とは違い特定口座がないからといってLINE FX(ラインFX)の利用を控える必要はないでしょう。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違い⑤【取引時間】
LINE FX(ラインFX)とLINE証券は取引時間に大きな違いがあります。
LINE FX(ラインFX)の投資対象は世界中の通貨。
そのため、土日をのぞいた平日は基本的に24時間のあいだ取り引き可能です。
これに対してLINE証券の投資対象は東京証券取引所に上場している銘柄。
したがって、取引時間も東京証券取引所の開場日に準じます。
具体的には以下のとおり。
・日中・・・09:00~11:20、11:30~12:20、12:30~14:50
・夜間・・・17:00~21:00
※ 信用取引は24時間
LINE FX(ラインFX)とは違い深夜早朝の取り引きはできません。
日中忙しい人にとってはLINE FX(ラインFX)のほうが使いやすいサービスと言えるでしょう。
ちなみに、LINE FX(ラインFX)の取引日は海外の証券取引所の休業日(祝日)にも影響を受けます。
また、サマータイム時には一日の取り引きの締め時間も変動します。
LINE証券と併用する人はこういった違いにも注意しておきましょう。
LINE FX(ラインFX)とLINE証券の違いを分かりやすく解説 まとめ
LINE FX(ラインFX)とLINE証券は同じLINE証券株式会社の運営するサービスです。
しかし、取扱銘柄、レバレッジ取引、税金の扱い、入出金方法、取引時間など実に様々な部分で大きな違いがあります。
また、口座間の連携なども不可能です。
基本的にLINE FX(ラインFX)とLINE証券はまったく異なるサービスと考えておきましょう。