IG証券はイギリスに本拠地をおくFX取引所です。
そんなIG証券に興味があるものの、海外の取引所ゆえに使い方が特殊なのではとお考えの人もいるのではないでしょうか。
実際、IG証券は一般的な取引所にくらべると若干、趣の異なる商品があることは事実です。
それらの特徴を理解せずに使うのはあまりおすすめできません。
そこで今回はIG証券の使い方を商品別に分かりやすく解説していきます。
IG証券の使い方を分かりやすく解説
IG証券の使い方はサービスによってかなり違う
IG証券は一般的なFX取引所にくらべるとかなり特殊な商品ラインナップを備えています。
それゆえ、FXに慣れた人でも使い方に戸惑うことも少なくありません。
そこでここではIG証券の使い方を「FX」「CFD」「バイナリーオプション」「ノックアウトオプション」と商品別に分けて解説していきます。
なお、具体的な注文方法というよりは全体的な仕組みに近い解説とします。
細かい使い方を覚えるにはやはり実践に勝るものはありません。
いち早くIG証券を使いこなしたいという人は口座を開設して少額でもよいので実際に取り引きしてみることをおすすめします。
ただし、IG証券は半年間まったく取り引きのない口座にかぎっては口座維持手数料が発生します。
お試しで使ってみるにしても、結果として使わないことが決まれば早めに退会しておきましょう。
IG証券の使い方【FX】
FXに関してはIG証券の使い方に特殊なところはあまり多くありません。
普通のFX取引所を同じように口座の証拠金を担保として実際の資金以上の取り引きをすることになります。
これをレバレッジ取引と呼びます。
そのほかFXにはロスカット、逆指値など独特の用語がありますが、IG証券でもこれらは共通です。
他社の使い方に慣れている人であれば問題なくIG証券も使えることでしょう。
ちなみに、始めてIG証券でFXをするは取引画面にレバレッジの設定がないことに面食らうかもしれません。
これは取り引きしたい数量と金額を指定するとレバレッジ倍率が自動的に決まるからです。
こういった取引画面の使い方はIG証券特有というわけでもなく、FX取引所ではごく一般的です。
早めに慣れてしまいましょう。
IG証券の使い方【CFD】
IG証券のCFDの使い方はFXとほぼ同じです。
証拠金を担保として、株価指数や個別株式のCFDを取り引きするだけです。
CFDとは、「Contract For Difference」の略称。
実際の資産の受け渡しなく、決済差額だけをやり取りする取引形態です。
FXもまた実は単にCFDの一種にすぎません。
そのため、取引画面の使い方も変わらないのです。
ただし、IG証券のCFDの取扱銘柄数は実に12,000種以上。
また、取引条件も銘柄によってさまざまです。
使い方こそ同じですがFXと完全に同じような感覚で取り引きするのは難しいかと思います。
IG証券でCFDを取り引きするとしても、それはある程度FXに慣れてきてからのほうがよいかもしれません。
IG証券の使い方【バイナリーオプション】
IG証券の使い方でもっとも戸惑うものがおそらく「バイナリーオプション」と「ノックアウトオプション」ではないでしょうか。
バイナリーとは、一定時間経過後にマーケットが上昇しているか下落しているかを予測する取り引きです。
バイナリーとは「0か1か」を意味する英単語。そこから転じて二者択一を意味します。
そしてオプションは「選択」。
つまり、IG証券のバイナリーオプションとは、マーケットがどちらに動くかを二者択一で選択する取り引きです。
こう聞くと使い方もシンプルなのではと思われる人も多いかもしれません。
実際、使い方自体はごくシンプルです。
ただ、バイナリーオプションで利益を出すのはFX以上に技量を要求されます。
これは期限が限定されているからです。 そもそも未来を予測すること自体が難しいうえに、さらにある特定の時間に限定するとなれば難度も跳ね上がります。
一見、簡単にも見えますが、実際にはIG証券のバイナリーオプションはFXやCFD以上に難しい取り引きと考えておきましょう。
IG証券の使い方【ノックアウトオプション】
IG証券のノックアウトオプションはFXから派生した商品です。
ただ、その使い方はかなり本来のFXとはかけ離れています。
IG証券のノックアウトオプションで予測するのは通貨ペアが上昇するか下落するか。
この点はバイナリーオプションと似ています。
ノックアウトオプションでは上昇はブル、下落はベアという名前のオプションを選択することになります。
ベアは値下がりで利益が出るため、FXでいうところの売りポジションの使い方と同じです。
同じように、IG証券のノックアウトオプションの「ノックアウト」とは、FXにおける逆指値あるいはロスカットに該当します。
つまり、自動的にポジションが損切りされる価格をノックアウト価格と呼びます。
※ IG証券公式サイトより引用
FXにおける逆指値の使い方との違いは必ずノックアウト価格で損切りされること。
そして、ノックアウト価格の設定にはオプション料金がかかることです。
簡単にいえば、ノックアウト価格はリスクが高い価格設定ほどオプション料金が安くなります。
このように、IG証券のノックアウトオプションはFXやCFD、バイナリーオプションをハイブリッドさせたようなものになっています。
そう考えると、ノックアウトオプションはFX、CFD、バイナリーオプションの使い方を十分に理解した人向けの取り引きといえるかもしれません。
ちなみに、余談ですがFXではマーケット価格の上昇をブル、下落をベアと呼びますが、これはそれぞれ牛と熊を意味します。
牛が角を突き上げる様子から値上がり、クマが腕を振り下ろす様子から値下がりです。
ノックアウトオプションのブル/ベアが上昇下落のどちらを意味するのか覚えにくいという人はこのように覚えましょう。
IG証券の使い方はデモ口座でも練習可能
IG証券はデモ口座も利用可能です。
したがって、デモ口座で各商品の使い方を事前に練習することもできます。
ただ、デモ口座での取り引きはあくまでも架空のお金を使ったものにすぎません。
実際のお金を使った取り引きとはかかるプレッシャーに雲泥の差があります。
デモ口座でうまくいったからといってリアル口座も同じようにいくとはくれぐれも思わないようにしましょう。
IG証券でデモ口座を使うとしても、それはあくまでも取引画面の使い方の練習と割り切っておくことをおすすめします。
IG証券の使い方を分かりやすく解説 まとめ
IG証券の使い方は取り引きする商品ごとに若干の違いがあります。
バイナリーオプションはマーケットの上昇下落を二者択一で予測する取り引き。
ノックアウトオプションはノックアウト価格を設定するバイナリーオプションとFXの使い方を統合したような取り引きです。
それぞれ、取引画面の使い方は慣れてしまえばそう難しいことはありません。
ただ、仕組みを理解せずに取り引きするのはやはりリスクが高すぎます。
IG証券で異なる商品カテゴリーを取り引きするつもりの人はそれぞれの使い方の違いは事前にしっかりと把握しておきましょう。