IG証券はイギリスに本拠地をおく取引所。
いわば外資系の国内FX取引所です。
そんなIG証券に興味があるものの、やはり外国の取引所であることから出金方法がかぎられているのではとお考えの人もいるのではないでしょうか。
あるいは出金手数料や出金の反映時間も気になるところでしょう。
実際、いくら取引条件がよくとも入出金周りの使い勝手が悪いのでは困ります。
そこで今回はIG証券の出金方法と出金手数料、そして出金の反映時間について分かりやすく解説していきます。
IG証券の出金方法・出金手数料・反映時間を分かりやすく解説
IG証券の出金方法の事前準備
IG証券の出金方法には出金先金融機関の事前登録が必須です。
具体的な登録方法は以下のとおりです。
まずはIG証券のマイページへログインします。
そこから「ご出金」へと進むと出金先金融機関の登録フォームが表示されます。
この際に入力する出金先金融機関の名称は「三菱東京UFJ」や「みずほ」など名称の一部だけ。
「銀行」は省略しなければなりません。
また、直接入力はできず、ドロップダウンリストで表示される予測候補から選ぶ形式になっています。
直接入力してエンターを押しても内容がクリアされるだけですのて注意しましょう。
以上の登録が完了すればIG証券から出金できるようになります。
なお、国内のFX取引所の多くは2020年末に発生した某金融機関の不正出金事件を受けて出金先金融機関の登録に「書面の提出」を必須としています。
その中にあってIG証券は今もなおオンラインウォレットでの登録が可能です。
IG証券の出金方法【マイページからの依頼】
IG証券の出金方法は銀行送金のみです。
そのほかクレジットカードやオンラインウォレットなどへの出金はできません。
よりお得な出金方法がないかとあれこれ悩む必要はありません。
具体的な出金方法についてもシンプルです。
IG証券のマイページから出金依頼をするだけです。
基本的に難しいところはないでしょう。
なお、IG証券で出金先として指定できるのは自分名義の銀行口座のみ。
第三者名義の口座や、自分名義であっても銀行ではない口座への出金はできません。
IG証券の出金方法【電話受付】
IG証券のメインの出金方法はマイページからの出金依頼ですが、実は電話による出金方法も用意されています。
したがって、仮にIG証券のマイページがダウンしていたとしても電話による出金方法が利用可能です。
ただし、電話による出金依頼の受け付けは「平日の08時~21時まで」です。
さらにIG証券のサーバーがダウンしているときは電話問い合わせも殺到していることが予想されます。
そのため結局は回線がつながらず電話による出金方法も利用できないことも考えられます。
基本的には、やはりIG証券の出金方法はマイページからおこなうものを考えておいたほうがよいでしょう。
IG証券の出金手数料
IG証券の出金手数料は原則的に無料です。
ただし、出金額が5,000円未満の場合は例外的に330円の出金手数料がかかってしまいます。
実は国内のFX取引所の大半は出金手数料無料です。
例外的にとはいえIG証券の出金手数料が無料ではないというのは少し残念です。
ちなみに、1万円前後の資金で5,000円の利益を出すには約2%のリターンが必要になる計算です。
決して不可能ではない利益率ですが容易いともいえない微妙な数字です。
出金手数料を考えると、IG証券ではできるだけ多めの資金を用意したほうが有利かもしれません。
IG証券の出金の反映時間【IG証券の口座】
IG証券ではマイページで出金依頼をすると即座に口座の証拠金残高へ出金が反映されます。
この結果として証拠金残高が不足するとロスカットされたり出金がキャンセルされたりします。
一方で、一度依頼した出金を「自主的」にキャンセルすることはできません。
出金の際には残高と保有ポジションの含み損益には注意しておきましょう。
なお、IG証券の口座での出金の反映時間は即時ですが、一方で銀行口座への反映時間はそのようにはなっていません。
IG証券の口座側での処理と銀行側での着金には時差があります。
IG証券の出金の反映時間【銀行側での着金】
IG証券の出金の銀行側での反映時間は出金を依頼するタイミングによって異なります。
まず、当日14時30分までの出金依頼の反映時間は翌営業日です。
翌営業日の何時に反映されるかはとくに決まっていません。
そして、当日14時30分以降の出金依頼の反映時間は翌々営業日です。
平日の日中にお勤めの人は14時30分までに出金依頼をするのは難しいでしょうから、そのような人はIG証券の出金反映時間は翌々営業日と考えておくとよいでしょう。
なお、この場合の出金処理をより詳細に見ると以下のようになります。
・出金依頼→IG証券での出金処理(翌営業日)→銀行側での着金処理(翌々営業日)
したがって、IG証券または銀行の休業日を挟むと出金の反映時間はさらに遅くなります。
たとえば、金曜日の14時30分以降の出金依頼はIG証券側での処理が月曜日に持ち越され、銀行側での着金は火曜日になります。
IG証券の出金方法・出金手数料・反映時間は他社と比較してどうなのか
IG証券の出金方法・出金手数料・反映時間は他社と比較してもごく平均的といえます。
まず、出金方法が銀行送金しかないのはIG証券だけではなく大半の国内の取引所でも同様です。
出金の反映時間にしてもIG証券が特別遅いということはありません。
当日に出金可能な取引所もあるにはありますが、それも条件付きであり大半は翌営業日が反映時間になります。
ここまではIG証券と他社でそれほど大きな違いはありません。
一方で、IG証券では5,000円以下の出金に出金手数料がかかることは明らかなデメリットです。
5,000円以上の利益を出すとなるとやはりそれなりの証拠金を用意したほうが有利であることは先に触れたとおりです。
実はIG証券は出金方法だけではなく、取扱銘柄数が多いことや自動売買ができることなど他社とはやや毛色の違う取引所です。
総じて、IG証券は資金力があって、ある程度FXになれた人向けの取引所といってよいのではないでしょうか。
IG証券の出金方法・出金手数料・反映時間を分かりやすく解説 まとめ
IG証券の出金方法は銀行送金のみです。
出金手数料は5,000円を超えると無料ですが、それ以下の出金には330円の出金手数料がかかってしまいます。
出金の反映時間は出金処理をIG証券へ依頼するタイミングが14時30分までであれば翌営業日。
それ以降の依頼は翌々営業日になります。
全体的にIG証券の出金方法と反映時間は他社とそれほど変わりありません。
ただ、少額の出金に出金手数料がかかることだけは明らかなデメリットです。
どうしてもまずは少額のトレードから始めたいという人は他社の利用を検討してみるのもよいかもしれません。