IG証券はイギリスに本拠地をおく取引所。
いわば外資系の国内FX取引所です。
そんなIG証券を使ってみたいものの、もう少し詳細な取引条件を知っておきたいという人も多いのではないでしょうか。
たとえば、スワップポイントなどはその最たるもののひとつかと思います。
そこで今回はIG証券のスワップポイントを一覧で比較して分かりやすく解説していきます。
IG証券のスワップポイントの比較一覧を分かりやすく解説
IG証券のスワップポイントの比較一覧の注意点
IG証券のスワップポイントを一覧で比較していくにあたっていくつかの注意点があります。
まず、IG証券のスワップポイントは一定ではなく変動するものです。
したがって、常にここでの比較結果と一致するわけではありません。
次に、今回の比較対象はIG証券でトレードできる通貨ペアの一部とします。
一覧というからには全銘柄を比較したいところですが、IG証券でトレードできる銘柄数は実に数十種類にものぼります。
全銘柄のスワップポイントを比較しても情報量が多すぎるだけで、それほど意味があるとは思えないからです。
一部のスワップポイントではありますが、そこからIG証券全体のスワップポイントの傾向を見てもらえればと思います。
IG証券のスワップポイントの比較一覧【主要通貨】
IG証券は通貨ペアをいくつかのカテゴリーに分けています。
まずは主要通貨のスワップポイントを一覧で比較してみましょう。
・USD/JPY (米ドル/円)・・・売-0.22、買-0.06
・GBP/JPY (ポンド/円)・・・売-0.24、買-0.1
・EUR/USD (ユーロ/米ドル)・・・売0.07、買-0.37
・AUD/JPY (豪ドル/円)・・・売-0.15、買-0.09
・EUR/JPY (ユーロ/円)・・・売0.01、買-0.31
多くの通貨ペアで売りと買いの双方のスワップポイントがマイナスの値です。
マイナスのスワップポイントとはつまりIG証券へポジションを保有しているかぎり損失が膨らんでいくということを意味します。
主要通貨に関しては中長期保有には不向きと言わざるを得ないでしょう。
IG証券のスワップポイントの比較一覧【非主要通貨】
次はIG証券が非主要通貨と分類する通貨ペアのスワップポイントを一覧で比較してみましょう。
・EUR/GBP (ユーロ/ポンド)・・・売0.03、買-0.27
・MXN/JPY (メキシコペソ/円)・・・売-0.08、買0.04
・USD/CAD (米ドル/カナダドル)・・・売-0.17、買-0.18
・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・・・売-0.12、買0.07
・USD/CHF (米ドル/スイスフラン)・・・売-0.34、買0.10
やはり売りと買いのいずれもマイナスのスワップポイントとなっている銘柄が多数です。
プラスのスワップポイントの場合もありますが、マイナスにくらべると値も控えめです。
IG証券のスワップポイントの比較一覧【新興国通貨】
つづいてIG証券が新興国通貨に分類する通貨ペアのスワップポイントを一覧で比較してみましょう。
・PLN/JPY (ポーランド・ズロチ/円)・・・売-0.03、買-0.04
・TRY/JPY (トルコリラ/円)・・・売-0.77、買0.50
・AUD/CNH (豪ドル/人民元)・・・売2.59、買-18.41
・BRL/JPY (ブラジル・レアル/円)・・・売-0.36、買-0.18
・CAD/CNH (カナダドル/人民元)・・・売3.94、買-19.76
それなりにプラスのスワップポイントも散見されます。 ただ、同じようにマイナスのスワップポイントも重くなっています。
IG証券にかぎらず、かつては高スワップポイントの通貨ペアを保有することで売買なしに利益を狙う手法もメジャーでした。
しかし、現状は以前のようにそのような手法で利益を狙うのは難しいでしょう。
IG証券のスワップポイントの比較一覧【オセアニア・アジア】
IG証券の「オセアニア・アジア」カテゴリーのスワップポイントの一覧比較は以下のとおりです。
・GBP/AUD (ポンド/豪ドル)・・・売-0.22、買-0.18
・EUR/AUD (ユーロ/豪ドル)・・・売0.05、買-0.46
・NZD/USD (ニュージランドドル/米ドル)・・・売-0.12、買-0.1
・NZD/JPY (ニュージランドドル/円)・・・売-0.18、買-0.04
・AUD/NZD (豪ドル/ニュージランドドル)・・・売-0.11、買-0.19
かつてはニュージランドドルや豪ドルなどはスワップポイントで稼げる代表格のような銘柄でした。
しかし、やはり現状のスワップポイントではそのような手法は難しいでしょう この傾向はIG証券にかぎらず他社でもほぼ同様です。
IG証券のスワップポイントの比較一覧【北欧通貨】
IG証券が北欧通貨と分類する銘柄のスワップポイントの比較一覧は以下のとおりです。
・USD/SEK (米ドル/スウェーデン・クローナ)・・・売-1.77、買0.34
・CAD/NOK (カナダドル/ノルウェークローネ)・・・売-0.85、買-1.0
・CHF/NOK (スイスフラン/ノルウェークローネ)・・・売1.16、買-3.72
・EUR/DKK (ユーロ/デンマーククローネ)・・・売-1.14、買-1.58
・EUR/NOK (ユーロ/ノルウェークローネ)・・・売0.59、買-3.27
マイナスのスワップポイントが目立ちます。 世界的に超低金利政策が続くなか、とくに北欧はその傾向も顕著です。
やはりスワップポイントで利益を狙うのは難しいでしょう。
IG証券のスワップポイントの比較一覧【他社と比較】
最後にIG証券のスワップポイントを他社と一覧で比較してみましょう。
比較する通貨は代表としてUSD/JPYとします。
(※ 単位/表記方法をIG証券とあわせています)
・IG証券・・・売-0.22、買-0.06
・外為どっとコム・・・売-0.32、買0.07
・YJFX!・・・売-0.21、買0.06
・LINE FX・・・売-0.09、買0.06
・DMM FX・・・売-0.08、買0.05
一覧で比較すると各社いくらかの違いがあることが分かります。
また、IG証券以外は買いのスワップポイントがプラスです。
かつてのようにとはいきませんが、他社であればスワップポイント狙いでリターンを出すことも不可能ではないでしょう。
ただ、やはり現在の世界的な超低金利政策を考えるとスワップポイント狙いだけでいくのはおすすめしません。
基本的には売買差益での利益を狙っていくほうがよいでしょう。
IG証券のスワップポイントの比較一覧を分かりやすく解説 まとめ
IG証券のスワップポイントを一覧で比較してきました。
IG証券のスワップポイントは売りと買いの双方の多くでマイナスということが分かりました。
かつてはスワップポイントだけで利益を狙っていくスタイルも珍しくありませんでした。
しかし、現状のIG証券のスワップポイントの傾向をみるとそのような手法は現実的ではありません。
基本的にIG証券では売買差益で利益を狙っていくことをおすすめします。