IG証券は国内取引所の中では取扱銘柄数が抜群に多い業者です。
しかし、いくら取扱銘柄が多くとも取引コストであるスプレッドが広いようでは使い物になりません。
また、他社と比較して大きく不利なようでも利用価値は激減してしまいます。
そこで今回はIG証券のスプレッドを一覧で比較して分かりやすく解説していきます。
IG証券のスプレッドの比較一覧を分かりやすく解説
IG証券のスプレッドの比較一覧【主要通貨ペア】
IG証券は実にさまざまな銘柄を取り扱っています。
また、為替FXだけではなく商品や株式といったCFDと呼ばれる銘柄も多数取り引き可能です。
それらすべてのスプレッドを一覧で比較するのは率直に言って現実的ではありません。
そこでまずは為替FX、その中でも人気のある銘柄に絞ってスプレッドを比較してみましょう。
・USD/JPY・・・0.2
・EUR/JPY・・・0.5
・EUR/USD・・・0.4
・AUD/JPY・・・0.7
・AUD/USD・・・0.6
・GBP/JPY・・・1.0
・GBP/USD・・・0.9
全体としてはごく平均的なスプレッドといえます。
ただし、IG証券のスプレッドは変動性。
上記のスプレッドは広告表示用のもので、実際にこの値となる確率はおおよそ80%~95%です。
また、日本時間の深夜早朝(午前3時~午前9時)はそもそも基準値が5倍~20倍ほど拡大します。
IG証券を使うときは取り引きする時間帯にはとくに注意しておきましょう。
IG証券のスプレッドの比較一覧【株価指数】
ここでも抜粋となりますが、続いてはIG証券の株価指数のスプレッドを一覧で比較してみましょう。
・日経225・・・7~30
・ダウ平均・・・0.8~2.0
・S&P500・・・0.4~1.5
・ナスダック・・・1.0~5.0
IG証券の株価指数のスプレッドは為替FX以上に細かく時間帯で基準値が変わります。
株価指数のスプレッドは各証券取引所の営業時間が深く影響しているため、時間帯の区切り方もまちまちです。
基本的にはその地域の証券取引所のオープン時間内がもっとも狭いスプレッドが適用される時間帯です。
やはり株価指数を取引きするときも取引時間には注意しておきましょう。
IG証券のスプレッドの比較一覧【株】
続いてはIG証券の株式投資のスプレッドを一覧で比較してみましょう。
と言いたいところですが、株の取扱銘柄は為替FX以上に膨大のため、やはり一覧で比較するのは現実的ではありません。
また、実は株に関してはスプレッドはかかりません。
その代わり株の場合は普通に手数料がかかります。
そしてIG証券の株式投資の取引手数料は以下のとおりです。
・日本株・・・0.055%
・米国株・・・2.20セント/株
・英国株・・・0.110%
対象によって手数料体系そのものも若干違ってくるため単純比較は難しいところです。
さらに、この手数料は購入時だけではなく売却時にもかかります。
スプレッドが発生しないからといって必ずしも割安ではないので注意しておきましょう。
なお、IG証券の株式投資は実際の株券を購入するものではありません。
実際には個別株の価格に連動した指標を取り引きするだけです。
したがって、IG証券で株を購入しても株主優待は貰えませんし特定口座も使えません。
IG「証券」とは言うものの、厳密にいえば証券会社ではないのでそこもまた要注意です。
IG証券のスプレッドの比較一覧【商品】
IG証券の主要な商品銘柄のスプレッドは以下のとおりです。
・ゴールド・・・0.3
・WTI原油・・・6
・BRENT原油・・・6
・天然ガス・・・20
とはいえ、実際はあまりにも特性が違いすぎるため一覧でスプレッドを比較する意味もあまりないかもしれません。
たとえば、一般的にゴールドは世界経済が冷え込むほど値上がりするものですし、原油はその逆です。
ここは深く解説しませんが、IG証券で商品を取引きするときはそれぞれの特性はあらかじめ把握しておきましょう。
IG証券のスプレッドの比較一覧【他社と比較】
引き続き、IG証券のスプレッドを他社のそれと比較してみましょう。
ここもまた実際にすべての銘柄を一覧で比較はできないため、各社取り扱いのある代表的な銘柄に絞ります。
【USD/JPY】
・IG証券・・・0.2
・外為どっとコム・・・0.2
・LINE FX(ラインFX)・・・0.2
・DMM FX・・・0.2
【EUR/JPY】
・IG証券・・・0.5
・外為どっとコム・・・0.5
・LINE FX(ラインFX)・・・0.5
・DMM FX・・・0.5
【GBP/JPY】
・IG証券・・・1.0
・外為どっとコム・・・1.0
・LINE FX(ラインFX)・・・1.0
・DMM FX・・・1.0
ご覧のとおり一覧で比較すると明白ですが、各社横並びです。
実は国内のFX業者に関しては基本的にスプレッドにほとんど違いはありません。
キャンペーンなどによって一時的に差が生じることもあるものの、すぐに他社も追随します。
ただし、IG証券に関してはキャンペーンをほとんど実施しないため、スプレッドだけで見れば不利なタイミングも少なくありません。
わずかでも良いから狭いスプレッドを求める人は他社を使うのもひとつの手かもしれません。
もっとも、IG証券の大きな特徴は取引コストではなくその他の部分。
たとえば、バリエーションに富んだ銘柄や特殊な取引形態は国内業者の中では唯一無二です。
今回はスプレッドの比較に焦点をあてていますが、実際に利用する業者を選ぶときはその他の条件も十分に吟味することをおすすめします。
IG証券のスプレッドの比較一覧の注意点
繰り返しになりますが、IG証券のスプレッドは取り引きするタイミング次第で変動します。
しかし、これは他社の場合でも同様です。
これは取引所次第ですが、多くはIG証券同様にスプレッドの値ごとの「提示率」を公表しています。
先に比較したように最良値に関してはどこを使っても大差ありません。
一方で、最良値は優れた値を標榜しておきながら、提示率がそこまで高くないといったことは珍しくありません。
さらに業者ごとのスプレッドを細かく比較したい人は最良値とあわせて「提示率」をくらべてみることをおすすめします。
IG証券のスプレッドの比較一覧を分かりやすく解説 まとめ
IG証券のスプレッドを比較してきました。
実際に漏れなく一覧で比較するのは少々無理があるため抜粋になりましたが、全体としての特徴は掴めたのではないでしょうか。
総じて、IG証券のスプレッドはごく標準的ですが、他社のキャンペーン状況によっては不利になることも珍しくありません。
ただし、だからといってIG証券を使う価値がないわけではありません。
IG証券はスプレッド以外の部分に関しては他社にはない特徴が少なくありません。
FX業者としての力量を他社と比較するときはスプレッドだけではなく、そういった特徴も加味して判断しましょう。