IG証券はイギリスを本拠地とする海外のFX取引所です。
そんなIG証券の評判を調べると、安全性の低い怪しい業者だといった声も散見されます。
しかし、評判はあくまでも噂にすぎません。
本当にIG証券はそのような業者なのでしょうか。
そこで今回はIG証券の安全性と怪しいという評判について分かりやすく解説していきます。
IG証券の安全性と怪しいという評判を分かりやすく解説
IG証券は安全性が低い・怪しいという評判が若干ある
IG証券は安全性の低い、怪しい業者だという評判も若干見受けられます。
ただ、それは事実ではありません。
IG証券はイギリスを本拠地とする外資系の企業です。
それゆえ、無免許で営業している怪しい海外FX取引所と同一視されがちです。
しかし、IG証券は日本の金融庁の認可を受けて営業している、れっきとした国内のFX取引所です。
安全性の低い悪質な業者ということはありません。
とはいえ、国内のFX業者=安全性が高いという図式はある意味では思考停止です。
そこでここからは「資金面」「経営面」「口座凍結のリスク」「出金拒否の可能性」に分けてIG証券の評判を見ていきましょう。
IG証券の安全性と怪しいという評判【資金面】
資金面についてはIG証券の安全性は一般の国内FXと同等です。
大きなリターンを期待できる一方で、逆に一瞬で資産を失ってしまうリスクもあります。
IG証券で利用できるレバレッジは基本的に最大25倍。
これは一般的な国内FXと同じです。 一部には怪しい海外FXと同じようにIG証券は100倍や1,000倍のレバレッジが利用できるといった評判も見受けられます。
これは間違いではないものの、やや意図的に誤解をまねこうとしているように見えます。
IG証券で100倍のレバレッジがかけられるのは法人口座のみ。
また、1,000倍のレバレッジに関してはFXではなく、ノックアウトオプションと呼ばれる特殊な取り引きでのみ利用可能です。
個人が普通のFXをするぶんには25倍のレバレッジが最大です。
そこをあえて詳しく触れずにハイレバレッジが使えるといった評判が目立つせいで、IG証券は怪しい・安全性が低いといったイメージを持たれがちなのです。
IG証券の取引上の安全性は普通に使うぶんには国内FXとまったく同じと考えておきましょう。
IG証券の安全性と怪しいという評判【経営面】
続いてはIG証券の経営面の安全性を見てみましょう。
これは1企業の財務事情なので正確なことは言えないところです。
ただ、万が一にもIG証券が倒産したとしても、口座へ預けてあるお金の安全性は十分に担保されているといえます。
IG証券は信託保全と呼ばれる、「外部の銀行へ顧客資産の管理を委託する」体制を取っているからです。
この信託保全があると、仮にIG証券が倒産したとしても顧客資金が債務弁済に流用されることはありません。
また、仮になにか不利益を被ったとしても、IG証券が金融庁の管轄下にある以上は法の救済を受けられます。
預けたお金の安全性は十分に担保されているといってよいでしょう。
なお、海外の一部の怪しい業者は信託保全になっていない場合もあります。
そして法律の救済も対象外です。 国内法が適用されないのは仕方がないとしても、信託保全は世界中どこでも導入できる仕組みです。
少々評判の怪しい業者を使うときはまず信託保全の有無を調べてみましょう。
IG証券の安全性と怪しいという評判【口座凍結】
IG証券は儲け過ぎると口座を凍結するような怪しい・安全性の低い業者だという評判もあります。
これについては部分的には間違っていません。
口座凍結が起こりうるのは事実です。
しかし、儲けすぎが理由ではありません。
IG証券が口座凍結するのは、なんらかの利用規約違反があったとき、あるいはマネーロンダリングの疑いがある場合のみです。
少なくとも儲けすぎたから口座を凍結するなどということはありえません。
そもそも、そのような横暴がまかり通っているようでは、金融庁の認可も受けられません。
IG証券は口座の安全性についても基本的に一般的な国内FX業者と同等です。
ちなみに、ごくごく一部の怪しい海外FX業者に関しては評判どおりにそうした一方的な口座凍結があるのは事実です。
そのため、名前から海外FXと勘違いされがちなIG証券はその風評被害に遭っているわけです。
IG証券の安全性と怪しいという評判【出金】
IG証券は大きな利益を出すと出金を拒否するような安全性の低い怪しい業者だという評判もあるようです。
ただ、これもまた根も葉もない噂です。
口座凍結と同様に、一部の悪質な海外の業者についてはそうした評判どおりの理不尽な出金拒否があるのは事実です。
しかし、これまで繰り返し述べてきたようにIG証券の安全性は国内FXと同等。
一方的な理由による出金拒否はありえません。
ちなみに、海外の業者は出金拒否からの国内撤退といった事例もあります。
先にも触れましたが、そうなると国内法が適用されない以上は手も足も出せません。
極めてまれな事例ではありますが、海外の怪しい業者を使うときはそういったリスクもゼロではないことは承知しておきましょう。
IG証券は安全性が低い・怪しいということはないけれど
IG証券は他社にくらべて安全性が低いようなことはありません。
一部の怪しい評判のある海外FX業者とはまったくの別物です。
しかし、少々誤解を招きやすい名称と言わざるを得ません。
IG証券は「証券」とは銘打っているものの、株式投資はできません。
株や債券といった商品の取り扱いもあるように見えますが、それはそれらの価格に連動する指標を取り引きするだけのもの。
いくらIG証券で株や債券を購入しても有価証券は手に入れられません。
また、レバレッジが使えるぶん、普通の株式投資に比較すれば安全性も若干低くなります。
もっとも、これはなにも怪しい取り引きというわけでもなく、金融サービスではごく一般的なCFDと呼ばれる取引形態です。
ただ、そうはいっても投資初心者の人は勘違いしやすいのも無理はありません。
IG証券ではじめて投資を経験するという人は、IG証券は一般的な証券会社ではなくFXやCFD専門の業者ということは承知しておきましょう。
IG証券の安全性と怪しいという評判を分かりやすく解説 まとめ
IG証券は安全性の低い怪しい業者だという評判も若干見受けられます。
しかし、これはIG証券が海外資本の業者という理由からの誤解です。
たしかにIG証券は海外資本ですが、日本の金融庁の認可を受けたれっきとした国内業者です。
怪しい海外FX業者とはまったく違います。
ただし、勘違いされやすいのですが、IG証券は証券会社ではなくFX取引所です。
主に株を扱う一般的な証券会社に比較すれば若干安全性も低くなるので、その点は心得ておきましょう。