外為どっとコムは国内のFX取引所の中では老舗と言えるほどの運営歴を誇る取引所です。
そんな外為どっとコムに興味があるものの、なにか手数料がかかるのではとお考えの人も多いのではないでしょうか。
たとえば、取引手数料や入出金手数料、あるいは口座維持手数料も気になるところかもしれません。
たしかに、いくら取引条件がよくとも付随する手数料負担が大きいのでは困りものです。
そこで今回は外為どっとコムの手数料について分かりやすく解説していきます。
外為どっとコムの手数料を分かりやすく解説
外為どっとコムは手数料がかからない
外為どっとコムでは手数料はかかりません。
取引手数料、入金手数料、出金手数料、口座維持手数料、すべて無料です。
そのほか別に月額利用料がかかったり追加のオプション料金がかかったりもしません。
基本的に外為どっとコムを使うのに手数料と呼ばれる出費はありません。
しかし、それでは外為どっとコムはどこから利益を得ているのでしょうか。
取引プラットフォーム上に広告が出るわけでもありませんから広告収入を得ているわけでもありません。
その答えはスプレッドです。
外為どっとコムの実質取引手数料(スプレッド)
外為どっとコムはあらゆる手数料が無料です。
ただ、実際にはスプレッドと呼ばれる実質的な取引手数料が存在します。
スプレッドとは同一通貨ペアの売値と買値の差額です。
FXで利益を出すには「買って売る」「売って買い戻す」といった往復の売買が必須です。
したがって、トレーダーにとってはこのスプレッドが事実上の取引手数料にあたるのです。
また、スワップポイントについても考え方によっては外為どっとコムへ支払う手数料のようなものともいえるかもしれません。
スワップポイントとはポジションを保有したまま日をまたぐと発生するもの。
保有する通貨の種類とポジション(売りor買い)によって、貰える場合もあれば支払いになることもあります。
この支払いのスワップポイントについては、事実上は外為どっとコムへ支払うポジション維持手数料ともとれるのです。
ただ、逆をいえばこの2つ以外に外為どっとコムへ支払う手数料はありません。
外為どっとコムを使ううえではスプレッドとスワップポイントだけに注意しておけば十分です。
外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)を他社と比較
外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)は他社にくらべて高いのでしょうか。
安いのでしょうか。
結論からいえば、国内のFX取引所の取引コストにほとんど違いはありません。
まず、純粋な取引手数料については外為どっとコム同様に大半の取引所でも無料です。
そして、実質的な取引手数料であるスプレッドにしても大差ありません。
一例として、米ドル/日本円のスプレッドを比較してみましょう。
・外為どっとコム・・・0.2銭
・SBI FXトレード・・・0.00~0.09銭
・YJFX!・・・0.2銭
・GMOクリック証券(FXネオ)・・・0.2銭
・LINE FX・・・0.2銭
・DMM FX・・・0.2銭
外為どっとコムをはじめとして各社ほぼ横並びです。
他の通貨ペアにしても同様です。
キャンペーンによってスプレッドが縮小することもありますが、すぐに他社も追随してキャンペーンを実施します。
また、入金や出金にかかる手数料についてもほとんど違いはありません。
基本的に、手数料という観点では国内のFX取引所の条件はほぼ同じです。
ただ、SBI FXトレードについては従量制の取引手数料としています。
少額の取引では有利ですが、多額のトレードとなると取引手数料(スプレッド)も徐々に高くなっていくので要注意です。
外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)はいくらなのか
外為どっとコムに取引手数料ないものの別途スプレッドがかかります。
ただ、スプレッドによる手数料負担は微々たるものです。
一例として、米ドル/日本円を1ロットトレードする際の手数料負担を見てみましょう。
外為どっとコムのスプレッドは1通貨あたりの金額です。
そして、外為どっとコムの取引単位(ロット)は原則的に1,000通貨。
したがって、米ドル/日本円では1ロットあたりのトレードで1,000×0.2銭=200銭=2円の手数料がかかることになります。
外為どっとコムの最大レバレッジは25倍ですから、仮に為替レートが1ドル=100円だとすると1ロットのトレードに必要な証拠金は4,000円。
(1000ドル×100円÷25=4,000円)
4,000円に対して2円ということは手数料率は0.05%です。
これはほぼゼロといってもよいでしょう。
外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)の注意点
外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)はほぼゼロです。
ただし、外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)は「原則」固定です。
原則ということは例外が存在します。
※ 外為どっとコム公式より引用 たとえば、米ドル/日本円でいえば例外的に取引手数料(スプレッド)が最大8.0銭まで拡大したことがあります。
実に固定スプレッドの80倍の手数料です。
こういった例外的な取引手数料(スプレッド)には注意しておきましょう。
とはいえ、外為どっとコムで例外的な取引手数料(スプレッド)が適用される確率は1%にも満たしません。
過度に恐れる必要はないでしょう。
外為どっとコムの取引手数料(スプレッド)が広がる理由
外為どっとコムは取引手数料(スプレッド)が例外的に広がったケースについて詳細をドキュメントで公表しています。
それによれば取引手数料(スプレッド)が広がる理由は以下のとおりです。
・市場流動性が低い時間帯の影響、指標発表時等による相場変動の影響
要するにマーケットの急変が理由です。
たとえば、指標発表時以外には連休明けなどは取引手数料(スプレッド)も高くなりがちです。
また、外為どっとコムはトレーダーの注文を受けると、その反対売買をしてリスクヘッジをすることがあります。
これをカバー取引と呼びます。
そのカバー取引の相手方が見つからない場合にも例外的に取引手数料(スプレッド)が広がることがあります。
具体的には短期間に莫大な数量の注文を入れると外為どっとコムのカバー取引にも支障が出やすくなります。
手数料無料の外為どっとコムであってもそういった一定のリスクがあることは心得ておきましょう。
外為どっとコムの手数料を分かりやすく解説 まとめ
外為どっとコムはあらゆる手数料が無料です。
取引手数料、入金手数料、出金手数料、口座維持手数料のいずれもかかりません。
唯一例外として、取引手数料についてはスプレッドと呼ばれる隠れた取引手数料のようなものが存在します。
もっとも、スプレッドを加味しても外為どっとコムの取引手数料はほぼゼロです。
ただし、場合によってはスプレッドは異常値をとることもあります。
そうそう起こることではありませんが、一定のリスクはあるものと考えておきましょう。