外為どっとコムは国内のFX取引所の中では老舗と言えるほどの運営歴を持つ取引所。
そんな安定感から外為どっとコムでFXを始めてみようという人も多いのではないでしょうか。
そして、FXの大きな特徴のひとつといえばスワップポイントです。
ただ実際のところ外為どっとコムのスワップポイントはどのようになっているのでしょうか。
そこで今回は外為どっとコムのスワップポイントを自社内の通貨ペア、そして他社と一覧で比較して分かりやすく解説していきます。
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧を分かりやすく解説
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧の注意点
外為どっとコムのスワップポイントを一覧で比較するにあたって、いくつか注意点があります。
まず、スワップポイントは固定ではなく、通貨間の金利差によって日々変動するものです。
そのため今回は複数の通貨ペアに対して同時点におけるスワップポイントを比較しています。
次に、ひとくちに外為どっとコムのスワップポイントといっても、外為どっとコムでトレードできる通貨ペアは非常に多彩です。
それらを本当に一覧で比較していくのは単に情報が煩雑になるだけです。
そこで今回はメジャー通貨、マイナー通貨、エキゾチック通貨と通貨ペアをカテゴリーに分けて、それぞれから代表をいくつか選んで一覧で比較していきます。
基本的に同じカテゴリーの通貨ペアは同じような特性を持つ傾向にあります。
すべてを網羅して比較はできませんが、全体の特徴はつかめると思いますのでぜひ参考にしてみてください。
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧【メジャー通貨】
まずは外為どっとコムのメジャー通貨のスワップポイントを一覧で比較していきます。
メジャー通貨とはその名のとおりメジャーな通貨。 世界的に見て流通量の多い通貨です。
外為どっとコムのメジャー通貨の中からここでは代表として「米ドル/日本円」「ユーロ/日本円」「ユーロ/米ドル」のスワップポイントを一覧で比較してみましょう。
結果は以下のとおりです。
・米ドル/日本円・・・買6、売-31
・ユーロ/日本円・・・買-26、売6
・ユーロ/米ドル・・・買-44、売23
かつて日本は超低金利政策の影響でどの国に対しても買いのスワップポイントはプラスでした。
しかし、現在超低金利政策をとっているのは日本だけではありません。
とくにヨーロッパ地域の金利は日本をもしのぐ低金利です。
そのため、ユーロに対しては日本でも買いのスワップポイントはマイナスです。
外為どっとコムにかぎった話しではありませんが、ユーロの絡む通貨ペアではことさらスワップポイントには注意が必要です。 とくに連休前などは要注意です。
連休前にはスワップポイントはまとめて事前に発生するため、うっかりポジションを持ち越すとマイナスのスワップポイントで大きな損失を出してしまうこともあるからです。
また、一般的に連休明けは大きく値動きしやすいとも言われています。
なるべくリスクをおさえたい人は連休前にはいったんポジションを手仕舞っておくことをおすすめします。
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧【マイナー通貨】
次は外為どっとコムのマイナー通貨についてスワップポイントを一覧で比較してみましょう。
マイナー通貨とは広い意味で言えば、メジャー通貨以外のすべての通貨を指します。
ただ、それらをすべて一覧で比較するのは現実的ではありません。
そこでここでは「人民元/日本円」「ノルウェー/日本円」「スウェーデン/日本円」をマイナー通貨の代表として一覧で比較していきます。
結果は以下のとおり。
・人民元/日本円・・・買7、売-17
・ノルウェー/日本円・・・買1、売-5
・スウェーデン/日本円・・・買0、売-5
さすがに日本円が絡む買いのスワップポイントはすべてゼロかプラス。
マイナスになることはありません。
ただ、プラスのスワップポイントも微々たるものです。
かつては売買差益ではなくスワップポイントだけで利益を狙うということも可能でした。
しかし、現在の外為どっとコムのスワップポイントを見るに現状そういったやり方で大きな利益を出すのは難しいでしょう。
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧【エキゾチック通貨】
最後にエキゾチック通貨と呼ばれる通貨ペアについて、外為どっとコムのスワップポイントを一覧で比較してみましょう。
エキゾチック通貨とは、非常に流通量の少ない通貨。
スワップポイントも高く値動きも激しいという特徴を持ちます。
エキゾチック通貨の代表としてここでは「メキシコペソ/日本円」「トルコリラ/日本円」のスワップポイントを一覧で比較していきます。
なお、南アフリカランドもまたエキゾチック通貨の代表格ですが、残念ながら外為どっとコムに取り扱いはありません。
・メキシコペソ/日本円・・・買6、売-16
・トルコリラ/日本円・・・買1、売-31
高金利と呼べるほどのスワップポイントは見受けられません。
それよりはマイナススワップポイントがきついという印象です。
やはり、現在の外為どっとコムではスワップポイント狙いで利益を出すのは難しいと言わざるを得ないでしょう。
ちなみに、メジャー通貨、マイナー通貨、エキゾチック通貨といった分類に明確な定義はありません。
取引所によって定義はまちまちです。
外為どっとコムにしてもとくに通貨ペアをカテゴリーには分けていません。
今回の比較にあたってのカテゴリー分けはあくまでも便宜上のものとお考えください。
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧【他社と比較】
ここまでは外為どっとコム内部の通貨ペアに限定してスワップポイントを一覧で比較してきました。
ただ、そのスワップポイントが他社に比較してどうなのかも知りたいという人も多いかと思います。
そこでここでは、外為どっとコムと他社のスワップポイントを代表的通貨ペアに限定して一覧で比較しておきます。
【米ドル/日本円】
・外為どっとコム・・・買6、売-31
・YJFX!・・・買6、売-21
・IG証券・・・買-2、売-31
IG証券のみ買いと売りの双方のスワップポイントがマイナスになっています。
調査時点の期日のみならず、他の日程でも同じ結果でした。
これはすなわち、売りと買いのいずれのポジションであっても保有しているかぎり損失が出ていくということです。
IG証券に関しては米ドル/日本円は中長期保有には不向きと言わざるを得ないでしょう。
一覧で比較してみるとよく分かりますが、スワップポイントの値は取引所によって意外と違いがあります。
外為どっとコム以外の取引所の利用も検討している人はそういった違いには注意しておきましょう。
外為どっとコムのスワップポイントの比較一覧を分かりやすく解説 まとめ
外為どっとコムのスワップポイントを一覧で比較してみるといくつかの特徴が分かります。
もちろん通貨ペアにもよりますが、全体的にみてプラスは小さい一方でマイナスのスワップポイントが大きめです。
また、他社と比較してもこの傾向が見られます。
とはいえ、それほど致命的な欠点というわけでもありません。
中長期スタンスで外為どっとコムを使うつもりの人以外はあまり気にする必要はないでしょう。