外為どっとコムは国内のFX取引所の中では老舗と言えるほど長い運営歴を誇る取引所です。
そんな外為どっとコムに興味があるものの、もう少し詳しく取引条件を知っておきたいという人も多いのではないでしょうか。
たとえば、事実上の取引手数料にあたるスプレッドなどは気になるところでしょう。
そこで今回は外為どっとコムのスプレッドを自社内と、そして他社と一覧で比較して分かりやすく解説していきます。
外為どっとコムのスプレッドの比較一覧を分かりやすく解説
外為どっとコムのスプレッド比較一覧の注意点
外為どっとコムのスプレッドを一覧で比較するうえでいくつかの部分はご承知おきください。
まず、外為どっとコムのスプレッドは原則固定です。
固定とはいってもそこは原則。
例外はあります。
そのため今回は調査時点における同時点の外為どっとコムのスプレッドを比較しています。
当然ながら比較するタイミングによってはまた違った結果となる可能性がありますのでその点はご承知おきください。
そして、今回は外為どっとコムのスプレッドの「一部」について比較していきます。 一覧と言うからには、すべての通貨ペアのスプレッドを比較したいところです。
しかし、外為どっとコムで取り扱いのある通貨ペアは多数。
そのすべてを一覧で比較すること自体は可能ですが、それでは単に情報が煩雑になるだけです。
そこでここでは外為どっとコムの通貨ペアをメジャー通貨、マイナー通貨、エキゾチック通貨のカテゴリーに分けてその中から代表的なものを取りあげてスプレッドを比較していきます。
外為どっとコムのスプレッド比較一覧【メジャー通貨】
まずはメジャー通貨で外為どっとコムのスプレッドを一覧で比較していきましょう。
メジャー通貨とは世界的にみて流通量の多い通貨。
どの通貨をメジャー通貨とみなすかにはいくつかの解釈がありますが、いずれにせよ数種類のメジャー通貨だけで世界中の通貨の流通量の半数以上を占めるという特徴があります。
その中で今回取りあげて比較する通貨ペアは「米ドル/日本円」「ユーロ/日本円」「ユーロ/米ドル」です。
結果は以下のとおり。
・米ドル/日本円・・・0.2
・ユーロ/日本円・・・0.5
・ユーロ/米ドル・・・0.4
いずれのスプレッドもかなり狭いと言ってよいでしょう。
ちなみに、日本円建ての通貨ペアのスプレッドは1ポイント=1銭です。
そして外為どっとコムの取引単位は10,000通貨。
したがって、たとえば米ドル/日本円の1ロットのトレードでは0.2銭×10,000通貨=20円のスプレッド分の手数料がかかることになります。
これは手数料「率」で考えるとほぼ無視してよいほど微々たるものです。
基本的に外為どっとコムのメジャー通貨ではスプレッドによる手数料はほぼゼロと考えても差し支えないでしょう。
外為どっとコムのスプレッド比較一覧【マイナー通貨】
次にマイナー通貨で外為どっとコムのスプレッドを一覧で比較していきましょう。
マイナー通貨は広い意味ではメジャー通貨以外の通貨すべてを意味しますが、すべてを比較するのは現実的ではありません。
そこで今回は「人民元/日本円」「ノルウェー/日本円」「スウェーデン/日本円」の3種類を抜粋してスプレッドを比較していきます。
・人民元/日本円・・・0.9
・ノルウェー/日本円・・・2.1
・スウェーデン/日本円・・・1.9
メジャー通貨に比較するととかなりスプレッドも広いことが分かります。
ちなみに、マイナー通貨のスプレッドが広いのは流通量が少ないからです。
スプレッドは外為どっとコムのようなFX取引所の貴重な収益源。
流通量の少ない通貨ペアのスプレッドまで狭くするとそれだけ利益も減ってしまいます。
そのため、外為どっとコムでもメジャー通貨以外の通貨ペアのスプレッドについてはある程度広くしていると考えられるのです。
普通の商品でたとえると、販売数が少ないから単価を上げるようなイメージです。
ただし、これはあくまでもスプレッドが広がる主な理由です。
実際にはこれだけでスプレッドの値が決まるわけではないというのが頭の痛いところです。
外為どっとコムのスプレッド比較一覧【エキゾチック通貨】
最後にエキゾチック通貨と呼ばれる通貨で外為どっとコムのスプレッドを一覧で比較してみましょう。
エキゾチック通貨とは極端に流通量の少ない通貨。
値動きが激しくスワップポイントも高めという特徴があります。
ではスプレッドについてはどうなのでしょうか。
・メキシコペソ/日本円・・・0.3
・トルコリラ/日本円・・・1.7
予想はできていたと思いますがトルコリラのスプレッドは広めです。
一方で、意外なことにメキシコペソのスプレッドは狭くなっています。
これは推測にすぎませんが、おそらく外為どっとコムユーザーにメキシコペソが人気だからスプレッドも狭いのでしょう。
実際、他の取引所でもメキシコペソやポンドなど人気のある通貨のスプレッドはのきなみ狭い傾向にあります。
一覧で比較すると顕著ですが、やはりスプレッドは単純な世界での流通量だけでは決まらないということなのでしょう。
外為どっとコムのスプレッドの比較一覧【他社と比較】
ここまでは外為どっとコム内の通貨ペアについてスプレッドを一覧で比較してきました。
次に外為どっとコムと他社のスプレッドを比較してみましょう。
ただ、やはりすべての通貨ペアを比較するのは難しいところです。
そこでここでは代表として米ドル/日本円のスプレッドを一覧で比較してみましょう。
・外為どっとコム・・・0.2
・YJFX!・・・0.2
・IG証券・・・0.2
各社横並びです。
外為どっとコムにかぎらず国内のFX取引所はどこも業界最狭水準のスプレッドなどと謳っています。
これに嘘はないのですが、実際は各社のスプレッドはほぼ同水準。
スプレッド縮小キャンペーンのタイミングも各社あわせてきています。
つまり、大半の取引所のスプレッドはいつでも業界最狭水準なのです。
今回は外為どっとコムと他社のスプレッドを米ドル/日本円に限定して比較していますが、他の通貨ペアにしても同じです。
国内のFX取引所に関してはスプレッドはどの取引所を使っても大差ないと考えておきましょう。
外為どっとコムのスプレッドの比較一覧を分かりやすく解説 まとめ
外為どっとコムのスプレッドを一覧で比較するとある傾向が見て取れます。
それはメジャー通貨はスプレッドが狭く、マイナー通貨は広いという特徴です。
一部例外はありますが、スプレッドにはそういった特徴があると考えておきましょう。
なお、外為どっとコムと他社のスプレッドの比較についてはほとんど差がないという結果になりました。
これは今回の比較だけがそうなのではなく国内のFX取引所のスプレッドは基本的に横並びです。
スプレッドについては取引所による違いはほぼないと考えておきましょう。