DMM FXは国内最大手のFXブローカーのひとつ。
その知名度の高さから、これから初めてFXをするのにDMM FXを選ぶという人も少なくないでしょう。
ただ、FXを始めるにあたってレバレッジ取引がどういったものなのかの理解は欠かせません。
また、レバレッジ取引の取引条件はブローカーによっても異なります。
そこで今回はDMM FXのレバレッジ取引について分かりやすく解説していきます。
DMM FXのレバレッジ取引を分かりやすく解説
DMM FXのレバレッジ取引とは
DMM FXのレバレッジ取引とは、実際のお金(=証拠金)を担保とすることでそれ以上の取り引きができる取引形態です。
たとえば、10倍のレバレッジ取引をする場合、DMM FXの口座に10万円の証拠金しかないとしても100万円分(10万円×10倍)の取り引きが可能になります。
当然、取り引きの結果として生じる利益も10万円で取り引きしたときと比較して10倍になります。
このレバレッジ取引を活用すれば少額の資金でも大きな利益を狙えるというわけです。
レバレッジと申しますのは、入金した証拠金を資金として、最高でその25倍の取り引きが許されるという仕組みのことを指しています。例えて言うと、50万円の証拠金で20倍のレバレッジをかけるとすると、1000万円という売買が可能なのです。
— FX自動売買EA、ソースファイル(mq4)提供 (@fx_jidou_baibai) August 8, 2020
ただ一方でレバレッジ取引は損失もまた10倍になることには注意が必要です。
しかも、DMM FXは追証があるため口座残高でまかなえない損失を出してしまった場合、損失分を追加で入金して補填しなければなりません。
このように、DMM FXのレバレッジ取引とはハイリスク・ハイリターンな取り引きなのです。
DMM FXのレバレッジ取引は何倍なのか?
DMM FXのレバレッジ取引の倍率は以下のとおりです。
・FX・・・25倍
・CFD・・・10倍
・CFD-Commodity・・・20倍
FXは通常の通貨ペアを対象とした取り引き。
CFDは株価指数や原油、金などを対象とした取り引きです。
以上のように、DMM FXではトレードする対象によってレバレッジ取引の最大倍率が異なります。
なお、DMM FXの法人口座のレバレッジ取引の倍率もまた25倍です。
FXでは法人口座と個人口座でレバレッジ取引の最大倍率が違うことがありますが、DMM FXでは同じです。
むしろ、法人口座のレバレッジ倍率は一般社団法人金融先物取引業界の算定する為替リスクによって決まるため、25倍を下回ることがあります。
DMM FXのレバレッジ取引の手数料
DMM FXのレバレッジ取引自体に手数料はかかりません。
しかし、DMM FXの取引手数料(=スプレッド)は従量制です。
そのためレバレッジ取引をするほど手数料もかさむことになります。
たとえば、DMM FXのUSD/JPYのスプレッドは0.2銭。
スプレッドは同一通貨ペアの売値と買値の差額。
トレーダーにとっては事実上の手数料にあたります。
DMM FXの売買単位は(ロット)は10,000通貨。
通常の取り引きの場合、「10,000×0.2銭=20円」の手数料がかかります。
一方で、仮に25倍のレバレッジ取引をしたとすると手数料は「10,000×25倍×0.2銭=500円」。
単純に手数料も25倍になります。
たしかに、DMM FXのレバレッジ取引はうまく活用すれば少額の資金でも大きなリターンが狙えます。
しかし、このように取引コストも大きくなる点を無視していては手数料負けしてしまいかねません。
DMM FXでレバレッジ取引をするときは取引コストもまた大きくなると心得ておきましょう。
DMM FXのレバレッジ取引のやり方
DMM FXでレバレッジ取引をするためになんらかの設定をする必要はありません。
口座残高では本来足りないサイズの注文を入れれば自動的にレバレッジ取引とみなされます。
たとえば、本来は100万円必要なサイズのポジションを持つとします。
その際、DMM FXの口座に10万円しかなければ自動的に10倍のレバレッジ取引(100万円÷10万円=10)となります。
逆に100万円口座にあれば1倍のレバレッジ(100万円÷100万円=1)が適用されます。
もっとも、これは事実上レバレッジ取引をしていないのと同義です。
このような取引をするのであれば、わざわざDMM FXを使う意味もないでしょう。
DMM FXのレバレッジ取引の変更方法
DMM FXのレバレッジ取引は倍率の変更ができません。 つねに最大25倍までのレバレッジが適用されます。
ただ、DMM FXのレバレッジ取引の倍率が口座残高とポジションサイズによって決まることは先に解説したとおりです。
したがって、ポジションサイズと口座残高を変えて倍率を調整することは可能です。
一例としてUSD/JPYを1ロット取り引きする際のレバレッジ倍率と口座残高の関係を見てみましょう。
(1USD=100円と仮定)
・口座残高10万円・・・レバレッジ10倍(100万円÷10万円)
・口座残高5万円・・・レバレッジ20倍(100万円÷5万円)
・口座残高4万円・・・レバレッジ25倍(100万円÷4万円)
DMM FXでは最大倍率のレバレッジ取引をすれば最小4万円程度から取り引きできることが分かります。
ただし、このあと詳しく解説しますがレバレッジ取引は倍率が高いほどロスカットされやすいという特徴があります。
ある程度ロスカットのリスクをおさえてトレードするためには、DMM FXでは10倍のレバレッジ取引となる10万円程度は必要になると考えておきましょう。
DMM FXのレバレッジ取引とロスカット
DMM FXのレバレッジ取引は少額の資金でも大きなリターンを狙えることが大きなメリットです。
しかし、一方でレバレッジ取引にはロスカットされやすいというデメリットもあります。
ロスカットとは、ポジションの含み損が一定値に達すると自動的にDMM FX側でポジションを強制的に決済してしまうシステム。
DMM FXでは証拠金維持率が100%を下回ると追証が発生し、そのまま放置しているとロスカットされてしまいます。
また、証拠金維持率50%以下になった場合は追証を入金する猶予もなく即時ロスカットです。
レバレッジと証拠金維持率
レバレッジ25倍(国内) ドル円110円 必要最低保証金44000円(10000USD保有) 口座に440,000円入金で最低証拠金の10倍なので1000% 口座に44,000円入金で最低証拠金と同額(1倍)なので100% 国内証券は100%切ると翌日ロスカするぞと脅迫されます これがマージンコール(追証) — tamuraxtrader (@tamuraxtrader) March 1, 2020
証拠金維持率の計算方法は下記のとおり。
・証拠金維持率=必要証拠金÷有効証拠金×100
有効証拠金はDMM FXの口座残高とポジションの含み損益を合算したもの。
そして、先に解説したとおりレバレッジ取引は期待利益だけではなく損失も大きくなりがちです。
そのため、高い倍率のレバレッジ取引は証拠金維持率も大きく増減するためロスカットされやすくなってしまうのです。
DMM FXのレバレッジ取引を分かりやすく解説 まとめ
DMM FXのレバレッジ取引は、証拠金を担保とすることで手元資金よりも大きなサイズの取り引きができる取引形態。
DMM FXでは最大25倍のレバレッジ取引が可能です。 これによりトレーダーは少額の資金でも大きなリターンを狙っていけます。
ただ一方でレバレッジ取引は損失も大きくなりがちです。
そしてDMM FXは追証があるため、口座残高でまかなえないほどの損失を出してしまった場合、トレーダーは追加で口座へ入金して損失を自分で補填しなければなりません。
DMM FXでレバレッジ取引をする際はそういったリスクがあることは肝に銘じておきましょう。